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ブックマーク / youkoseki.com (40)

  • どろどろ

    youkoseki.com どろどろ マッチーが結婚するというので、新年早々からちゃんとしたスーツを着た。マッチーは新卒で働いていた品会社の同期だ。十数人いた同期の中で東京出身でなかったのは私、マッチー、翔子の三人だけ。入社前の内定式ですぐに仲良くなり、入社してからも東京出身者たちへの反発でなんとなく団結して、いつも一緒につるんでいた。 その会社に就職が決まった時は、全国でCMをやっているような有名企業だったので、地元の両親や親戚はたいへん喜んでくれた。私は激務にめげて二年ほどで辞めてしまったけれども、マッチーはまだ働いている。当時の新卒はまず外回りの営業をさせられる研修があって、マッチーも私もみんなスーツを着て、先輩についてあちこちを歩き回ったものだった。久々にスーツを着ると、そんなことを思い出す。 マッチーは同期の中でも背が高くてスタイルが良く、特にスーツが似合っていた。どこのブラン

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    solailo 2024/01/23
    新作。
  • コンピュータおじいちゃん

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    solailo 2023/03/04
  • PA25

    youkoseki.com PA25 昼休みの時間になった。 「昼メシはどこに行こうか」近くの同僚に声をかける。 「最近できたPA25はどうですか?」グルメな後輩が言う。「7X系で、けっこう美味しかったですよ」 「どのあたりだっけ」 「33/28ですね、このまえみんなで行った9C*D5の裏ですよ」 PA25はほぼ満員だったが、ちょうど奥の3番テーブルが空いていた。 「ご注文はどうしましょう?」愛想の良い店員(31)がすぐに声をかけてくる。 「65がいいな」私は言う。 「273、βをつけてください」と後輩。 「僕は93.2、æをLLで」。 「-8はまだあります? じゃそれで、後に🦁を」 65は一番に運ばれてくる。 「先にいただくよ」と私は言って口に運ぶ。後輩の言うとおり、なかなか美味い。「248-24はどうやって、こういう店を見つけてくるわけ」 「クチコミですかねえ」後輩は答える。「2部

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    solailo 2022/07/07
  • キャンセル・カルチャーをキャンセルせよ

    youkoseki.com キャンセル・カルチャーをキャンセルせよ 毎日なにかが炎上している。 ミュージシャンの小山田圭吾はオリンピックの開会式に関わるというニュースが流れると、昔のいじめ自慢が話題になって炎上し、開会式への参加を辞退することになった。同じオリンピック開会式の演出を行っていた小林賢太郎は、過去の劇作でホロコーストを引き合いにしていたことが炎上し、開会式の前日に解任されることになった。 ホビージャパンの編集者はTwitterで転売ビジネスを容認する発言をして炎上退職処分となった。徳間書店の業務委託を行っていた編集者は、同じくTwitterで大坂なおみのオリンピック敗退を揶揄して炎上し、契約解除となった。 すべてこの一週間ほどのことである。なるほど、日はモラルにとても厳しい。 つまり開会式に関わった残りのメンバーは生まれてこれまで潔白な人達ばかりなのだろう。オリンピック選手

    キャンセル・カルチャーをキャンセルせよ
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    solailo 2021/07/29
  • いつも同じ夢

    youkoseki.com いつも同じ夢 去年くらいから毎晩、夢を見るようになった。しかも、いつも同じ夢である。寝付きが悪いのかと思って、運動したり、酒量を減らしたり、早く寝たりしてみたが、変わらない。毎晩、同じ夢を見るのだ。 大した夢ではない。夢の中でも私はサラリーマンで、ベッドから起きるとパンをべる。歯を磨いて髭を剃り、服を着替える。といっても、スーツでも、ジーンズでもない。ジャージである。ノートパソコンを開いて、仕事をはじめる。電話もする。しかし外には出かけない。 昼ごはんはバイクに乗った男が配達してくれる。午後もパソコンで仕事をしている。会議の合間に、宅配便が色々なものを届けてくれる。水、料、トイレットペーパー。仕事が落ち着くと、申し訳程度に筋トレをする。晩ごはんはちょっとした自炊をする。風呂に入ってテレビを見る。を少し読んだら、すでに夜中だ。ベッドで寝る。 そこで目が覚める

    いつも同じ夢
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    solailo 2021/01/30
  • 2020年のタイムマシン

    youkoseki.com 2020年のタイムマシン 大橋さんがまた転職した。今度はタイムマシンを開発するシリコンバレーの会社で働くと言う。 大橋さんは私が新卒で入社した会社の、一つ上の先輩だった。オンラインで事務用品を取り扱うその小さな会社は、入社して二年で倒産し、それから私も大橋さんも一つの会社に留まらず、留まれず、渡り鳥のような生活を続けている。 実際、大橋さんと前に会ったのも、彼女が転職をしたときの壮行会だった気がする。あのときはネットメディアの会社からオンライン教育系の会社に転職したのだったか、その反対だったか。 ともあれ、大橋さんの壮行会ということで、忘年会を兼ねて数名の仲間内で集まることになった。二人で昔よく行った焼鳥屋に時間通り着くと、すでにみんな飲みはじめている。 「それっていつの話」と順也が言う。キッチンテーブルに向かいで座る彼は、また一回り大きくなった。 「20年前だ

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    solailo 2020/12/16
  • 政治家に学ぶキャリア・デベロップメント

    youkoseki.com 政治家に学ぶキャリア・デベロップメント 「政治家に学ぶキャリア・デベロップメント」みたいながあれば面白いのではないか、と思った。私は政治に詳しくないので、誰か書いて欲しい。 世の中にはすでに、溢れるほどキャリア・デベロップメントのがある。問題は、そうしたの著者が、当に信頼に足る人なのか分からないということだ。特に会社員は、どれだけ立派なキャリアに見えて、どれだけキャリア・デベロップメントをうまく語っていても、当に仕事が出来る人のかどうかは、外からはなかなか分からない。 私も社会人としてそれなりの経験を積んだため、メディアでもてはやされる人がえてして業界では仕事のできない人として有名だったり、ものすごく仕事のできる人が社外にはまったく知られていなかったりという例をたくさん見てきた。(告白すれば、私も一番メディアに寄稿していたのは、研究員として仕事のなかっ

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    solailo 2020/11/12
  • Factorioという、仕事以上の仕事をしたい人のための仕事について

    youkoseki.com Factorioという、仕事以上の仕事をしたい人のための仕事について 世の中にはたくさんの面白いゲームがある。特にPCゲームの世界では、毎日のように話題の新作ゲームが発売され、しょっちゅう無料で配布され、ライブラリに積み上げられていく。2020年はPCゲーマーにはゲーム天国、あるいはゲーム地獄である。 しかし大人とは悲しいもので、ゲームをずっとプレイしていると、ふと、自分はゲームで遊んでいるのか、ゲームに遊ばれているのか、分からなくなることがある。ときどきドロップするレア装備品、こちらの習熟度にあわせて難易度を調整してくる敵、無限の選択肢とマルチエンディング、痒いところに手が届く課金アイテム。そしてネット上には溢れる攻略サイトとプレイ動画が待ち構えている。 今日のゲームにはそうしたおもてなしの姿勢が欠かせないし、それはいかに中毒性のあるデザインにプレイヤーを没入

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    solailo 2020/09/30
  • 西和彦氏の「反省記」がむちゃくちゃで面白い

    youkoseki.com 西和彦氏の「反省記」がむちゃくちゃで面白い 「反省記 ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が、ビジネスの“地獄”で学んだこと」は実業家、西和彦氏による著書。還暦を過ぎ、これまでの半生を振り返ってみてはどうかと編集者に依頼され、編集側から出てきたタイトルが「反省記」だったらしい。ひどい。素晴らしい編集者だ。 というわけで、というわけでというのは西氏の業績を知っている人ならば容易に想像できるだろうがという意味だが、中身はむちゃくちゃ面白い。あるいは、むちゃくちゃで面白い。 というのも、70年代後半のマイコンブームから、パソコンの黎明期、普及期を経て、インターネットがメインストリームになっていく00年代の手前までが、一人の「仕掛け人」の視点で描かれていくのである。しかも話は日に留まらず、マイクロソフトとの協業やインテルとの戦い、懐かしのオリベッティも出てくるし、MI

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    solailo 2020/09/25
  • 夜の街

    youkoseki.com 夜の街 日没の時間、アラートが街に響く。夜のはじまりだ。みんなが一斉に退社しはじめる。 システム管理をしている私は、なんだかんだといつも退社が最後になる。 「早く帰れよ」と上司の岩田さんがそう言ってエレベーターに消えると、フロアには一人となった。 オフィスの戸締りをしていると、大沼さんがトイレから現れる。面倒見のいい一年先輩だが、くたびれた風貌のせいかだいぶ年上に見える。 「今日、飲みに行く?」大沼さんは言う。私は端末のカレンダーを見る。金曜日だが、月末ではない。 「自粛日ですよ」私は言う。 「つまらないこと言うなよ」大沼さんは答える。「いいところに連れて行ってやるからさ」 「これはどうします?」私は自分の端末を指差す。 「これがある」そう言って大沼さんが取り出したのは小さなドライバーで、止める間もなく私の端末を手に取ると、あっという間にカバーを外し、バッテリー

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    solailo 2020/07/15
  • 私のマスク

    youkoseki.com 私のマスク 物心つく前からいつもマスクをしていた。母がそうしろと言ったからだ。もちろん母もいつだってそうしていた。マスクを外すのは、事をするときとお風呂に入るときくらいで、そんなときでさえ母はためらいがちに外しては、用を済ませるとすぐに顔にマスクを戻した。 母の用意するマスクは必ず純白だった。母は毎晩お風呂に入るときにマスクを捨てた。一日を共にしたマスクは、けがれたマスクでもあり、母は捨てたマスクには一瞥もしなかった。かわりにお風呂を出ると新しいマスクを物置から取り出し、マスクを着けたまま寝た。 物置の一角にはいつもマスクの山があったが、毎日使っても減る様子はなく、かといって母や父が定期的に補充している様子でもなかった。 一方の父は、どんな時もマスクなど身につけようとしなかった。それは父が特別で、マスクを不要とする理由があるのだろうと子供心ながらに考えた。たと

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    solailo 2020/06/18
  • 土星から

    youkoseki.com 土星から 土星から奇妙な電波が届くようになったとき、もちろん世界中が大騒ぎになった。それは明らかに人為的な信号だと電波を分析した専門家たちは伝えたが、その意味については何ヶ月という時間をかけても解読することはできなかった。 信号の中身は秘密とされたが、宇宙人を信じる急進的な一派が研究所を襲撃したことで、そのデータは世界中に公開されることになった。多くの人が躍起になって調べたが、それでも意味を解読できる者は現れなかった。 電波は日が経つごとにさらに強くなり、素人が立てたアンテナでも受信できるほどになったが、反対に人々は土星への興味を徐々に失っていた。今や多くの人が土星人の存在を信じてはいたが、それは名前だけ知っていて連絡先を知らない遠くの親戚のようなもので、彼らと交流できる日が来るとは誰も期待していなかった。だいたい、すぐそこに見える月でさえ人類は半世紀近くごぶさ

    土星から
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    solailo 2020/04/23
  • 三途川

    youkoseki.com 三途川 小野田が三途川へ転職すると聞いた時は驚いた。同期の中で誰よりも優秀で、誰よりも仕事熱心で、誰よりも出世しそうだったのが小野田だったからだ。 「新しいチャレンジをしてみたくなったんだ」送別会の席、彼は同期たちの前でそう言った。 僕達の職場は、最高の環境というほどではないけれど、概ね悪くもないというのが、同期たちと飲みながら話してはいつも浮かび上がる結論だった。むかつく上司はいる。雑務ばかりでやりたい仕事はなかなかできない。会社の知名度が低くて親戚はなんの会社か分かってない。でも、それなりに楽しく過ごせるくらいの給料はもらえるし、休みにはちゃんと休める。特別な野心でもなければ、そう、概ね悪くない会社なのだ。 誰が一番最初に辞めるのだろう、とは同期で集まるといつも議論になった。たまたまムカつくことがあって、その日のうちに転職エージェントに登録したというやつがい

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    solailo 2020/03/17
  • [PR] 記事タイトルでどこまで開示すればいいか問題 [ではない]

    youkoseki.com [PR] 記事タイトルでどこまで開示すればいいか問題 [ではない] ステマ論争からタイトルにPRつけるか論争が蒸し返されているのを見て、もういっそこれくらいのガイドラインを作ればいいのではないかと思った。もちろん冗談ですので気しないでください。 スポンサードコンテンツ、ブランデッドコンテンツ、タイアップ、記事広告、いろいろな言い方があるけれど、特定の企業からお金をもらって書かれた記事。たくさんクリックされると嬉しいが、クリックされまくってももらえるお金が増えるわけではないのが一般的。 [AD] スポンサードコンテンツではないが、記事の前後左右や途中にバナー広告や動画広告があるため、記事をクリックされると広告が表示され、それに概ね比例してお金が入る。どういう広告が表示されるのか、記事を書いた人間でも分からないことが多い。 [AD-ビューアブル] 記事の前後左右や

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    solailo 2019/12/19
  • インターネットおじさんの2019年

    youkoseki.com インターネットおじさんの2019年 叔父と初めて会ったのは90年代の後半で、私がまだ高校生のころだった。叔父は長くアメリカに留学していたが、日の通信会社に就職が決まったので、帰国してきたのだ。叔父は日のことがよくわからないからと言って、私達の家のすぐ近くにマンションを借り、しょっちゅう私達の家に出入りするようになった。 叔父と私は、親子にしては近すぎるような、兄弟にしては離れすぎているような、微妙な年齢差で、はじめこそ、お互いにどう接すればいいのかわからなかった。しかし夜になると決まって叔父が家にやって来ては帰らないので、気付けば次第に話をするようになった。たとえば、私がテレビゲームにはまって遊んでいると、叔父はもっと面白いゲームがあると、聞いたことのないアメリカ産のゲームを持ち込んでくるといった具合に。 大学でコンピュータについて学んだという叔父は、私に言

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    solailo 2019/12/12
  • 炎上広告批評:ステマはなぜやめられないか

    youkoseki.com 炎上広告批評:ステマはなぜやめられないか 吉所属の芸能人が、京都市のふるさと納税事業についてツイートしたことに対して、金銭を受け取っておきながら広告と明記していなったことを京都新聞に暴かれ、ステマだと批判を受けている。 典型的なステマ事案なのだが、一方でこれは地獄の釜の蓋を開ける話でもある。この面白さが広告業界外にはあまり伝わっていないように思うので、ここにまとめておく。 なぜステマと認めないのか 今回の事案に対して、おそらく一番素朴な反応は「お金をもらってるのだから広告なんだし、広告なら広告と明記すればいいじゃないか。なにがそんなに難しいのか」というものだろう。 しかし、広告とはなんだろうか。芸能人がお金をもらってツイートしたらそれは広告だろうか(これについては後述)。もし吉の回答が「今回は芸能人が納税事業についてコンサルティングを行ったもので、受け取った

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    solailo 2019/10/31
  • 普通の男

    youkoseki.com 普通の男 結婚適齢期というのは今ではすっかり聞かなくなったが、私が普通の男と出会ったのはそんな年頃だった。私の大学時代の友人が、普通の合コンをしてみたいと言い、普通のイタリアンレストランに集った連中の一人がその男で、もう一人が私であった。どうということのない普通の会社で働く、普通のサラリーマンで、私と同じ年。来週、普通にまた会ってみますかと言われ、普通にメールアドレスを交換した。名前と誕生日を組み合わせた、普通のメールアドレスだったが、それは私も同じだった。 私達は映画館で普通のデートを開始し、普通のイタリアンよりは少し高級な普通のフレンチでディナーを楽しんだ。気の効いたことが出来るわけでもなく、特別おもしろいことを言うわけでもなかったが、普通に優しい男であった。私達は普通に繰り返し出会うようになり、一年半後、普通に結婚をした。両家の親族だけで普通の結婚式を型通

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    solailo 2019/10/25
  • Twitterと距離を置くこと

    youkoseki.com Twitterと距離を置くこと このごろTwitterと距離を置いている。同じようにTwitterと距離を置きたいという人に向けて、参考のためにその方法を書いておく。ただ、題に入る前にいくつか断り書きがある。 まず、以前と比べて個人的にはTwitterと距離を置いてはいるものの、Twitterは今も見ている。めちゃくちゃ見ていると言ってもいい。おそらく今もなお9割のTwitterユーザーよりTwitterを愛用していて、Twitter中毒から抜けきれたとは到底言えない。寝る前に缶チューハイを3空けてた人が、最近はだいたい1-2、たまに酒なしでも眠れる日が来た、というような話である。 そういうわけで、これはデジタルデトックスみたいな話ではない。私は今もスマホばかり見ていて、パソコンとほぼ一日中向き合っている。Twitterで失っていた時間を取り戻し、家族や友

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    solailo 2019/10/01
  • 印鑑があって良かったね

    youkoseki.com 印鑑があって良かったね 琴座からの宇宙人は、ある日とつぜん現れたので、地球人にはなんの備えもなかった。巨大な宇宙船に乗り込んだ琴座人たちは、地球のすぐそばに陣取ると、圧倒的な技術力をもって、きわめて実務的な侵略を推し進めた。つまり琴座人たちは、未知のワープ光線を利用して、大国の指導者たちを順番に誘拐していったのである。まずはアメリカの議長が、それからそれから中国の首相、続いてロシアの王というように。 世界の大国から次々と指導者が消えて行き、指導者の代役が現れると、その代役もまたワープ光線によって連れ去られていった。そうやって世界は静かに、しかし確実に混乱へと巻き込まれていった。 そんななか、日の権力者たちは、二つの問題に悩まされることになった。第一には、もちろん、いつ日の指導者が、自分たちが、宇宙人の標的になるのか、そしてその回避策はあるのだろうかということ

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    solailo 2019/09/26
  • 面白いことが自動で起きない

    youkoseki.com 面白いことが自動で起きない 個人的な例で恐縮なのだが、私は昔からサバゲーに興味があって、機会があれば一度参加してみたいと思っていた。もちろん、オープンなサバゲーの集まりみたいなのはあちこちにあって、そこに参加することも出来るのだろうが、なにせ人見知りだし、いきなり知らない人に撃たれるのも辛いので、知り合いが誘ってくれないかなあと、たぶんもう20年くらい考えていたのである。 サバゲーをやる知り合いはいて、楽しかったという話を聞いたり、Facebookで見かけたりすることはあった。そういうときは「次にやるときは呼んでよ」くらいのことは言った。ただ、知り合いも自分でサバゲーを企画するわけではなく、あるいはただ私に人徳がないのかもしれず、人からのお誘いというのは残念ながらなかった。 それである日、「あれ? このままだとサバゲーやらないまま死ぬのかも」と思った。いや、別に

    面白いことが自動で起きない
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    solailo 2019/09/11