[東京 28日 ロイター] - 東京証券取引所は28日、京王ズホールディングス<3731.T>を5月29日付で上場廃止にすると発表した。特設注意市場銘柄に指定された銘柄が上場廃止になるのは、2007年の制度創設以来初めて。 東証は、京王ズに内部管理体制などの点で長期間にわたって著しい不備が認められたため、2012年1月に同社株を特設注意市場銘柄に指定した。指定から3年が経過した今年1月、内部管理体制を改めて確認したところ、同社は再発防止策を掲げる一方で、元代表取締役への不正な資金流出を続けていたことが発覚。取締役、監査役、内部監査システムによる不正チェックがいずれも機能せず、決算開示体制にも問題があるため、東証は上場廃止に踏み切ることにした。 (和田崇彦)