昨年末、角松敏生さんから編集部に一本の電話が入った。なんでも最近ある事情からアナログレコード再生に関心を持ち、レコードプレーヤーの導入を検討しているのだという。その候補としてレーザー・ターンテーブルを考えており、近々自宅スタジオでミキシングエンジニアの内沼映二さんと豊島総合研究所・四日市大学名誉教授の豊島政実さんを招いて試聴会を開催するとのことなのだ。レコードからCDまで熟知した皆さんがどんな鼎談を繰り広げるのか、編集部も同席させてもらうことにした。(編集部・哲) −−今日は角松さんのプライベートスタジオで、エルプのレーザー・ターンテーブルLT-masterⅡを使ってアナログレコードを試聴する会があるとうかがって、お邪魔しました。さっそくですが、角松さんはアナログレコードを楽しまれていたんですか? 角松 いえ、現在ここにはアナログの再生環境は持っていません。そもそもは、サンタナのパーカッシ