北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁を避けて一昨年からタンカー3隻を購入していたという研究報告書が公表された。3隻はともに中国仲介業者を経て引き渡されたが、このうち2隻はかつて韓国企業の所有だったことが確認され、制裁違反の懸念が提起されている。 米戦略国際問題研究所(CSIS)傘下のアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)は1日(現地時間)、「北朝鮮は制裁にもかかわらずタンカーを調達している」と題する報告書を公開した。 報告書や国際海事機関(IMO)ホームページによると、昨年10月「シンピョン5号(Sin Phyong 5)」というタンカーが北朝鮮船舶として登録された。この船舶はかつて釜山(プサン)に位置した韓国船会社の所有だったが、2019年7月27日に韓国から中国北東沿岸の王家湾に移動した。 シンピョン5号は、現在平壌(ピョンヤン)にあるミョンリュ貿易(Myongryu Trading)の