先日の新聞に「認知症不明者1.7万人 最多更新」の記事が載りました。平成30年中に認知症かその疑いが原因で行方不明になったと警察に届け出があった人は、前年より1064人増えて1万6927人になった、というものです。そんなに多いのかと驚きでした。 そのうち昨年中に所在確認できなかった人が197人に上るといいます。昨年中に確認できた人のうち、届け出をした日に発見が73.4%で、99.4%が1週間以内に発見されていますが、2年以上たっていた人が2人、事故などで亡くなった人が508人もいるそうです。 見つからないときの家族の心配や、遺体で発見されたときの悲しみを想像するとたまりません。私には、忘れられない悲しい思い出が2つあります。 一つは6年ほど前の夏。私の知り合いの女性の60代の夫は毎日散歩に出ていたのですが、ある日突然帰ってきませんでした。彼女は近所はもちろん、思い出の地である四国や九州まで