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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (8)

  • フランスではあり得ない生活保護バッシング

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月18日号掲載〕 人気お笑い芸人の河準一は生まれる国を間違えたのだろうか。河は5月、自分は高い収入がありながら母親が生活保護を受給していたことを日じゅうの人々の前で謝罪した。 フランスなら河は模範市民と見なされたはずだ。勲章の1つももらえたかもしれない。フランスの基準からすれば、河親子は当然のことをした。母親は失業して国に助けを求めた。息子は一生懸命働いて高い所得税を払っているのだから、政府の歳入の足しにさえなっている。息子がいくら成功していても、母親はできる限り政府の寛大さに甘えるべきだ──フランス人ならそう考える。 フランス人は困ったときに国からお金をもらうことを恥と思わない。日人より高い税金を払っているから、経済的に困っている人間の面倒を見てもらうだけの金は政府に「支払い済み」だと考える。生活に困っている親を子供が経済的に援助する

    sophie525
    sophie525 2012/07/23
    日本のメディアは毎週のように新たな「河本」を探し出しては失脚させている。政治家、コメディアン、歌手、相撲取り......。
  • 「消費税の国」フランスが教えるその功罪

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔5月23日号掲載〕 日政治家の皆さんへ。日在住のフランス人として、消費税について私自身の経験を踏まえてアドバイスしたい。 日人は芸術や人生を楽しむフランスのライフスタイルに加えて、フランスの付加価値税(消費税)も称賛するようになったらしい。日経ヴェリタスは2月19日付記事で、フランスではニコラ・サルコジ大統領が消費税率を現行の19・6%から10月に21・2%に引き上げる考えを示したことを紹介。日の消費税率を10%に引き上げてもまだ低過ぎるのではないか、と結んでいる。 確かにワインとチーズばかりがフランスじゃない。消費税の一種である付加価値税もフランス生まれ。財務官僚のモーリス・ローレが54年に考案し導入した。政府にとって消費税は「天の恵み」のようなもので、生みの親ローレはフランスでは偉人であり「英雄」だ。 楽々と税金を徴収できる消費税は、い

    sophie525
    sophie525 2012/05/29
    消費税の一種である付加価値税もフランス生まれ。財務官僚のモーリス・ローレが54年に考案し導入した。政府にとって消費税は「天の恵み」のようなもので、生みの親ローレはフランスでは偉人であり「英雄」だ。 ...「消
  • 大統領選が呼び覚ます私のなかのアメリカ人

    今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ 〔4月18日号掲載〕 東京で暮らしていてしょっちゅう聞かれるのは、アメリカの何が恋しいかだ。大きなフライドポテトやクラシックロック専門のラジオ局、広い通りを車で走ることももちろん恋しい。でも4年に1度繰り広げられるアメリカ政治の常軌を逸した大騒ぎも恋しくてたまらない。 今年も私は米共和党予備選のニュースを読んで望郷の念に駆られている。アメリカ政治のいいところと悪いところが混然一体となっているのを思い出すからだ。厚かましさ、スタンドプレー、歯に衣着せない発言。東京から見ると宇宙の彼方にあるよその星でも眺めている気分になる。どういうわけか、それが恋しい。 今はメディアのおかげで、遠く離れていてもアメリカ政治を身近に感じられる。ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が大富豪でないふりをし、ニュート・ギングリッチ元下院議長が後ろ向きな考えをまき散らし、リッ

    sophie525
    sophie525 2012/04/23
    アメリカ人「アメリカではなく東京の政治に腹が立つようになって初めて、私は正真正銘の東京人になったといえるのだろう。政治も家と同じで、その人の「故郷」なのだ。」 5年いてもフランスの政治にまだ腹が立たない
  • 2つの歌謡祭に見る 「学ぶべき」韓国の力

    今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク 流行語大賞には漏れたが、昨年のキーワードとして「K─POP」を忘れるわけにはいかない。忘年会でも、KARAや少女時代などのコピーユニットが大いに場を盛り上げたことだろう。 ニューズウィークが「韓国をうらやむ日人」という特集を組んでから約10年。韓流スターやK─POPアイドルのおかげで、今では当時の数十倍の人たちが韓国に好感を持っている。しかも昨年は、文化だけでなく政治、経済、スポーツにおいても「韓国に学べ」という声が上がった。 週刊東洋経済などの経済誌は相次いで韓国経済を特集。テレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』は、G20開催中にソウルに特設スタジオを設け、韓国企業・文化の躍進の秘密を大特集した。 こうした特集の共通点は、韓国に勢いと強さと羨望を感じていることだ。僕の知る限り、日韓国を心底「強い」と認め、うらやんだのは初めてではないか。 日

    2つの歌謡祭に見る 「学ぶべき」韓国の力
    sophie525
    sophie525 2011/01/11
    日本とJ─POPの未来も決して暗くない。妙なプライドや優越感を捨て、K─POPのようにアジアで現地化の努力をしよう。それがJ─POPの再生のみならず、日韓新時代をも加速させるだろう。
  • スカイツリーは東京衰退のシンボルだ | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー パリにモンパルナス・タワーが完成したのは1972年。フランスで一番高い超高層ビルとして、街の中心部に誕生した。この建物は当時、現代化への道をひた走る「新生フランス」をリードする「新生パリ」のエスプリのシンボルして期待された。それは「ほかの先進工業諸国に遅れを取るものか」という意思表示だった。 だがその外観はといえば、六木ヒルズよりはややマシという程度の醜悪さ。時とともに、モンパルナス・タワーは大きな過ちだったことが明らかになってきた。パリの景観を壊しているのだ。 パリは歴史的に「平ら」な都市だ。太陽の光はまっすぐ地面に届き、木々はすくすくと育つ。たちの悪い旅行会社にそそのかされでもしない限り、モンパルナス・タワーを訪れる日人観光客などいないだろう。パリにはこんなジョークもあるくらいだ。「パリで最も美しい景色は、モンパルナス・タワーからの眺め。なぜか

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    sophie525
    sophie525 2010/12/20
    「高い建物を建てること=進歩」という考え方は時代遅れだし、今となっては途上国の専売特許だ。私には、東京スカイツリーが日本の進歩どころか衰退のシンボルに思えてならない。
  • ノーベル平和賞はきれいごとじゃない

    今週のコラムニスト:李小牧 中国の内陸都市で相次いで起きた反日デモがやっと収まったと思ったら、今度は尖閣諸島の漁船衝突事件の映像流出と、日中関係を揺るがす大ニュースが続いている。前回に続いて今回のこのコラムも日中関係を鋭く切り取って......と期待している読者も多いと思うが今回はあえて違うテーマを選びたい。 そのテーマとはノーベル平和賞。実はこの11月12日から14日にかけて広島市で開かれる「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」に招待され、コラムニストとして取材することになった。今年6月にこのコラムで「胡錦濤総書記はダライ・ラマと会見してノーベル平和賞を受けるべき」と書いたらなぜか民主活動家の劉暁波が受け取ってしまい(笑)、やや複雑な思いなのだが、それでもソ連大統領だったゴルバチョフやダライ・ラマが出席するのだから、「歌舞伎町のノーベル平和賞」受賞者の私が参加しないわけにはいかない。 みな

    ノーベル平和賞はきれいごとじゃない
    sophie525
    sophie525 2010/11/08
    中国政府が劉暁波を必ずしも100%敵視しているわけではない。中国政府にとって、最大の敵は国外に逃げた「叛徒(裏切り者)」たち
  • それでも外国人が東京暮らしを愛する理由 | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:ジャレド・ブレイタマン 「当に東京の暮らしが好きなんですか?」としょっちゅう聞かれる。こんな質問をするのは日人が謙虚だからか、それとも劣等感があるからか。アメリカの生活がどんなものか知らないだけなのか。東京に来て2年になるが、いまだに理由がわからない。 日のトップ企業の経営陣や大学教授、政府高官がそろって嘆くのもしょっちゅう耳にする。中国とインドの台頭で、アメリカ政府も、教育レベルが高く世界を行き来するようなアメリカ人も、日への興味を失ってしまった――。いわゆる「中国シフト」が日人を不安にさせているのだ。その不安には経済問題と外交問題が含まれるが、どうやらそれ以上の要素もあるらしい。 日に滞在する欧米人の数が日経済と、変わりゆく世界における日の地位を表すバロメーターだと日人は考えているらしい。光栄だが、不可解なことでもある。日という国のアイデンティテ

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    sophie525
    sophie525 2010/10/28
    日本人はどうして自分たちの都会生活や文化の比類なき価値を認めようとしないのか、不思議になる。東京は魅力的な都市だとどうして分からないのか。経済力でしか勝負できないと本当に思っているのだろうか。
  • フランスの極右よりも右なのは?

    日々の国際ニュースは新聞で得ることができますが、その底流を知るとなると、誌のような国際情報誌が役に立ちます。誌日版9月15日号の「父より危ないフランスの新女王」という記事など、いい例です。 フランスのサルコジ政権は、ルーマニアなどからの少数民族ロマ(かつてはジプシーと呼ばれたが、差別的な表現だとして、いまはこう呼ばれるようになった)が違法に滞在しているキャンプを撤去して、母国への送還を開始しています。 これには、移住の自由を認めるEU(欧州連合)の基理念に反するとして反対運動も起きています。 サルコジは、なぜ強硬策を貫くのか。その背景には、ヨーロッパ全体の右傾化があります。イタリアでは、ファシスト党系の「自由国民党」が存在感を強め、オランダでは今年6月の総選挙で移民排斥を掲げる「自由党」が躍進しています。 移民の激増に苛立つ世論の右傾化を受け、フランスの政権も、流れに抗せないという

    フランスの極右よりも右なのは?
    sophie525
    sophie525 2010/09/19
    「フランスの極右より右なのがアメリカ共和党」自由主義の観点からはそうかも。
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