経済力のシフトとともに地政学が大きく変わり始め、多くの人が思っていたより早く「多極的な世界」が到来しようとしている〔AFPBB News〕 我々は今、歴史が曲がり角を迎えた時代を生きている。多極的な世界の到来は昔から予想されていたが、常に地平線の彼方にあるように思えた。 それが今、突如として、現在に向かって突進してきた。2世紀に及ぶ西側の覇権は、多くの人が想像したよりも早く終わりに近づいている。 物語は無味乾燥な経済統計の中で展開されている。今年と同様、来年も、台頭する国家(中国、インド、ブラジル、トルコ、インドネシア、その他)は8%以上の経済成長を遂げる可能性が高い。 一方、債務を背負った先進国は概ね、2%を超す成長を果たすのに四苦八苦するだろう。このパターンはすっかり確立されている。世界は富裕国と台頭する国に分かれるように、成長が遅い国と速い国に分かれているのだ。 経済力とともに大きく