経済産業省と国土交通省が、省エネ法(正式には「エネルギーの使用の合理化に関する法律」、2006年4月1日改正施行)に基づく自動車の新たな燃費基準値の中間まとめを公表した。基準値は実質的には規制値であり、今回は2015年度までの達成が課せられる。ガソリン乗用車の場合、現行の2010年度基準より29.2%の向上となる。世界で最も高い燃費性能に向けて、各社の新たな挑戦が始まる。 自動車の排ガス規制は、公害問題が深刻化した1960年代にさかのぼるが、燃費基準が省エネ法に盛り込まれたのは99年からと新しい。ガソリン乗用車の場合、2010年までに1995年実績より22.8%の改善が求められている。 車のカタログにも掲載される「10・15モード」という測定法によるもので、リッター15.3キロがその目標値だ。これは平均値で、実際には車両重量に応じて9段階に分けられている。 燃費は、価格・品質とともに車の競