フェアリーサークルは最大で直径15メートル前後で、ナミビアを中心に見られる。古い時代から存在しており、現地の先住民族ヒンバの人々は、神のなせる業だとしており、不思議現象であるとして関心が寄せられていた。 科学者の間では以前シロアリ説が浮上したものの、証拠不足のため結論が保留されていた。しかしドイツのハンブルク大学で植物学を研究しているノルベルト・ユルゲンス氏は詳しい調査を経て、フェアリーサークルの背後に生物が存在し、それがプサモテルメスと呼ばれるシロアリの種類である公算が大きいとする有力な証拠を提示した。 アフリカの大地に広がる妖精の輪 ユルゲンス氏らがアンゴラ中部から南アフリカ北部に至る約2000キロの乾燥地帯を調べたところ、サークル形成初期にこの種類のシロアリが常に確認された。同氏は、シロアリが多年生植物の根をえさとし、付近の植物を実質的に枯らしてしまうと見ている。 ただ草が枯れてなく
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