抗がん剤による化学療法により味覚が変わってしまった人でも美味しく食べられる料理を目指す、レシピ本「Chemo Kitchen Cookbook」のKickstarterプロジェクトが最終日の7月28日に目標額の4万ドルを超え、資金調達に成功した(プロジェクトページ、公式サイト、FOODBEAST)。 腫瘍細胞をターゲットに治療を行う化学療法だが、味蕾細胞も影響を受ける。そのため、化学療法を受けている患者は金属的な味を感じるなど味覚が異常になることもあれば、完全に味覚を失ってしまうこともある。治療による味覚への影響は軽視されがちだが、闘病に必要な栄養をとるためにも食事の味は重要だ。Chemo Kitchenでは化学療法を受ける患者が美味しく食べられるよう味の強化に注力しており、過去2年間にわたって30人の有名シェフと50点以上のレシピを開発・評価してきたそうだ。 レシピ開発に着手したきっかけ