さて、この自民党総裁選挙は党所属国会議員らの離合集散によって勝敗が決する。国会議員の20名以上の推薦を得た候補者が「1人1票の国会議員票」と「国会議員票と同数の党員票」の取り合い、全体の過半数を制すれば勝ちとなる。 したがって、自民党総裁選挙のシステムは議員の権力が強いシステムであり、国会議員間の取引によって事実上総裁候補者が決まると言って良い。党員票も実は各国会議員が頼み込んで党員になってもらった人々ばかりで、その大半は実質的に国会議員の紐付き票のようなものだ。 そのため、自民党総裁選挙は、国会議員による権力闘争の場であって、一般の有権者からは遠い場所での争いである。その大半は彼らの当落と利害によって決定されることになる。 シンクタンク調査で判明した「ポスト岸田」候補 一方、大手メディアでは、自民党総裁候補者らの世論調査ランキングを発表している。しかし、筆者はこの手の世論調査には常にある
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