遊佐未森のセカンドアルバム「空耳の丘」制作ペースが早かったワケ 昭和最後の年、63年、つまり1988年の4月1日に遊佐未森はデビューしました。デビューアルバムは『瞳水晶』。で、2ndアルバム『空耳の丘』は同じ年の10月21日発売。わずか半年後で、アルバムとしてはかなり早いペースです。デビュー前後の、お披露目ライブやら、メディアへのプロモーションやらの慌ただしい日々の中、我々は既に次のアルバムに向けた準備を進めていました。 デビューアルバムについては、特に批判的な声は入ってきませんでしたが、売れる気配もまだありませんでした。それなのに次を作り始めるなんて、今だったら許されないのでしょうか? 当時のEPICソニーは、“親分” の丸山茂雄さんが(社長ではなかったんですが、実質決定権を持っていたのは丸山さんなんで、親分です)、「アルバム3枚、がんばっていいものを作っていれば、おいしい話は向こうから