タケ×モリの「誰も知らないJ-POP」 「自分の中で消化できるまで、寝ても覚めても聞きました。500回くらいは聞いたでしょうね。曲の世界観をどう解釈するか。もし、違っていたらどうしよう。不安なことだらけで、レコーディングも最初の一声を出すのがどのくらい怖かったか。こんなに緊張したことは今までにもなかったですね」 坂本冬美は、2020年11月11日に発売になった新曲「ブッダのように私は死んだ」について、そう言った。 初めて会ったのはNHK紅白歌合戦 デビューが1987年。すでに30年以上になるキャリアの持ち主をなぜそこまで緊張させたか、当然のことながら理由がある。 一つは、タイトルが全てを物語っているように歌の内容がある。そして、更に大きな要因は、詞曲を書いたのがサザンオールスターズの桑田佳祐だったことだ。「ブッダのように私は死んだ」は、彼が23年ぶりに他の歌い手に提供した曲だった。 そもそ