シャープは、米アップル社のスマートフォン「iPhone」の液晶パネル専用だった亀山第1工場(三重県)で、今春にも中国メーカー向けの生産を始める。経営危機後にアップルの出資を受けた亀山第1は、アップルが自由に使える契約になっていたため稼働率が安定せず、シャープの経営の重荷になっていた。アップルと契約の見直しで合意したという。 隣接する亀山第2工場では、小米科技(シャオミー)など中国メーカー向けにスマートフォン用パネルを生産、高い稼働率が続いている。その一部を第1に移す方針だ。 亀山第1はテレビ工場として2004年に稼働。「世界の亀山」モデルの出荷で話題になった。その後、テレビ価格の下落でシャープは経営危機に見舞われ、09年に設備を中国企業に売却。12年にアップルの資金でiPhone用パネルの生産設備に入れ替え、その後はiPhone専用工場になっていた。 iPhoneの売れ行きだけに… こちら