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ブックマーク / takedanet.com (4)

  • 武田邦彦 (中部大学): 科学的な間違いに振り回されないように(2) 被曝と科学

    被曝は「1年1ミリシーベルト」、表面汚染は「1平方メートルあたり4万ベクレル」と私が日の法律や国際慣行の数値を説明しますと、「法律のことばかり言って科学的ではない」とか「低線量被曝の結果はすでに科学的に判っていて1年100ミリ以下は安全」などと言う人がいます。 もしそういう人がいたら「それではなぜ、日の法律も国際慣行もともに1年1ミリになっているのですか? 学者は決定には関与していないのですか?」、「それではなぜ、ソ連では1平方メートル4万ベクレル程度で管理地域にしたのですか?」と聞けば、その発言の矛盾が判るでしょう。 昨日、このブログに載せたように日の法律に関わる数値を決めるときには、日の主要な機関、専門家はほぼすべて参加していることを示しました。その人たちは膨大な論文やデータを見て数値を決めているわけで、その中から「自分に都合のよいデータだけを選ぶ」などという非科学的なことはし

  • 武田邦彦 (中部大学): 科学的な間違いに振り回されないように(2) 人格攻撃と信頼性

    (読者の方からご心配をいただいているので) 原発事故については、いろいろな情報がネットを中心に発信されていますが、発信者が「専門(この分類が難しいが)かどうか」より、そこに書かれたことが「まともで真面目で前向き」かどうかが問題で、その発信内容で判別する方法を書きました。 原則としては、「そこに書かれたことの背景、歴史、経緯、根拠、データなどをしっかり説明し、全体像を明らかにしながら述べているもの」はOK。相手の人格の批判が中心だったり、相手の意図を憶測したり、言葉使いが普通には使わないほど汚なかったり、そして文章があまりにも激しい・・・などは信用できないと言ってよいでしょう。 たとえば、最近、私(武田)に関することで実例を挙げて説明します。 まず一つは、「私の郷里の山形では、舌先三寸で世の中を渡っていく口のうまい奴を“ベロ屋”と言います。これ以上ない軽薄な人間のことですが、よくテレビでしゃ

  • 武田邦彦 (中部大学): 日本の未来は暗いのか?(1) エネルギー

    石油・石炭・天然ガスなどの化石資源は枯渇しない。いくらでもある。 地球は膨大で、今の人間の活動がいかに活発と言っても、地球から見ると小さいからだ. 「地下資源は限りがある」 「それを湯水のように使っているので、やがて無くなる」 という話は余りに雑すぎる。 確かに「節約」は大切だが、「節約が大切」ということと「石油が無くなる」というのは関係がない。 「節約」は石油がなくなろうと、無限にあろうと、それとは無関係に心の問題として大切なのだ。資源が無ければ節約、あれば浪費というのでは情けない. ・・・・・・・・・ 地球が誕生してから今までの地球の変化から、石油・石炭・天然ガスのように「還元された炭素」がどのぐらいあるかを計算してみると、 寿命=500万年 となる。 そして、その多くが比重の関係で、人間の手が届くところにある。 計算の詳細は省くとして、肝心なことを2つ。 ・・・1つ目・・・ 【いい加

  • 武田邦彦 (中部大学): 生活と原子力 06 なぜ「東通原発」は非常電源が入ったか?

    4月7日深夜、東北地方は再び最大震度6を記録する余震に見舞われた。被災者の人はとても心配だろう。なんと言ったら良いか判らないぐらいの過酷な仕打ちだ。 でも、ここではそのような状態でも、「原発」のことを冷静に考えておきたい。 この余震で青森の東通原発と六ヶ所村の再処理施設の電源が切れ、ディーゼル発電の非常用電源を使った。震度は5と推定される。 ディーゼル発電機が動くということは「耐震設計を越えた地震に見舞われた」ということだ。 また、停止中の女川原発も震度6で通常電源がとまり、予備電源に切り替わった。ここも「耐震設計を越えた地震」ということになる。 ・・・・・・・・・ 5年前から私は「原発は地震で壊れる」として、安全委員会部会、講演、書籍などで原発の耐震性を考え直さなければならないと訴えてきた。 自分が「予言」したからということではない。実は予言などという大げさなものではなく、「科学的な合理

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