この総合性能(Total)のスコアを単純に比較すると、A15 BionicはTensorチップに対してAI処理性能が約71%高いということになります。 AIにおいて処理性能とユーザー体験は別物 ただし、CPUやGPUと異なり、AIでは処理性能とユーザー体験は別物です。 たとえ素晴らしいAI処理性能を備えていたとしても、それを活かす応用がなければ意味がありません。 また、AI処理は使用するモデルが重要であり、そのモデルを効率的に演算処理できるかどうかがAIアクセラレータの肝となります。 その意味で、AIに関して膨大なノウハウを持ち、その知見に基づいたハードウェアになっているであろうTensorチップは、Geekbenchの結果だけではA15 Bionicに対してAI処理の観点で劣っているとはいえません。 GoogleもTensorチップに関して、「ベンチマーク性能ではなく体験を重視した設計」