原因は寄生虫「広東住血線虫」 「うちのは生で食べられる」 粘液のせい?なめらかな舌触り ナメクジを食べたオーストラリアの男性が今年11月に亡くなりました。元探検部だった私も同じような経験を思い出し、少し怖くなりました。何が生死の分かれ目になるのか。調べるうちに「禁断の味」への興味が膨らみ……行き着いたのが世界でも珍しい「生カタツムリ」。いったいどんな味が? 口に広がる「粘液のなめらかさ」から昆虫食について考えました。(朝日新聞社会部記者・杉浦幹治) 原因は寄生虫「広東住血線虫」 オーストラリアの報道などによると、亡くなった男性がナメクジを食べたのは19歳のとき。パーティーで友だちとワインを飲んでいる際、庭に置かれた机の上をはっているナメクジを見つけ、ふざけて生のまま飲み込んだそうです。 ところが、数日後に足が痛み出し、男性は病院へ。影響は脳におよび、一時は意識不明に。その後もまひなどの重い