九州大学が内閣府 最先端研究開発支援プログラム(FIRST)において開発に成功した第三世代有機EL発光材料(TADF)材料)の実用化を担うスタートアップ企業Kyuluxは,総額15億円の資金を調達(2月末予定)し,実用化に伴う技術の特許に関して権利者である九州大学らと実施許諾等を締結,この技術を世界中で実用化できる体制を構築した(ニュースリリース)。 TADF材料は,レアメタルを使わずに,発光の励起子発生メカニズムにかかわる一重項と三重項励起状態のエネルギーギャップを小さくする分子設計により,電子を光へほぼ100%の効率で変換できる新しい有機発光材料。低コスト・高効率発光を可能とし,また,無限の分子設計の自由度を最大限生かせる夢の発光材料の創出と位置付けることができる。 また,蛍光材料を発光材料とする有機EL素子の発光層中に,TADF材料をアシストドーパントとしてドーピングすることにより,
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