■多岐にわたる部活動問題部活動改革のうねりを感じる。 27日にYahoo!ニュース「個人」に投稿したエントリ「部活動顧問の過重負担 声をあげた先生たち」に多くのアクセスをいただいた。2014年末にウェブ上で本格化した議論が、着実にその歩みを進めている。 ただ正直に言うならば、私にとって部活動改革の見取り図は、まだまだ漠たるものである。それは部活動が単に制度上のグレーゾーンに位置している(教育の一環だけれども、正課外の活動)というだけでなく、そもそも論ずべき項目があまりに多岐にわたっているからである[注1]。 いま私たちが取り組まなければならないのは、「子どもの事故・暴力被害から先生の勤務問題まで」(「部活動リスク研究所」のコンセプト)、部活動に関連するさまざまな事項について、できるだけエビデンス(科学的根拠)を用いながら現状を記述し、部活動のこれからについて語るための材料をそろえていくこと