今日は久しぶりに書評を。 「いつも『時間がない』あなたに -欠乏の行動経済学」 センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィール共著 ハヤカワノンフィクション文庫 SNSで知ったこの本。 「欠乏」というものを科学するという「行動経済学」の一冊だった。 「行動経済学」というと難しそうに聞こえるが、実例が豊富にあげられており、読みやすかった。 タイトルに惹かれて(ドキッとして)読みはじめたのだが、「時間」だけでなく他のことにおいても非常に示唆に満ちていた。 たとえば「お金」、「ダイエット」、「愛情」・・・ いつも時間に追われて、思うように物事が片づけられない、 収入はあるのに、なぜか借金をかさねてしまう、 ダイエットをしようとたびたび取り組むが、長続きしない、 パートナーがいるのに、愛情を感じられない・・・ 非常に耳が痛い話ではあるが、こうしたことの原因は、その人の資質によるものではなく、金