説明ないまま送られた「誰もいない町」 「分かっていたら、絶対日本に来なかった」 刻々と迫る帰国の期限 「外国人技能実習制度」が問題になっています。本来の目的は日本で働きながら技能を身につける「途上国への技術移転」。けれどその実態は、農業や漁業、建設など人手不足の現場で、日本社会を支えるために働いています。一方で「実習先」によっては、地獄を見る実習生もいます。働ける3年の間、日本での実習の明暗を見た、とあるベトナム人青年の思いをたどりました。(朝日新聞機動特派員・織田一) 「建設機械・土木」の技能習得のため来日したベトナム人実習生。しかし実際に派遣されたのは、東京電力福島第一原発の事故の除染作業の現場だった。ときおり、声を詰まらせながら、東京・上野で実態を告発した=織田一撮影 「日本に行けば……」ハノイの街角で見た夢 9月21日夕、1人のベトナム人の若者が東京・羽田空港から帰国しました。グエ