平屋の木造家屋の周囲には、高さ2mのベニヤ合板が張り巡らされ、玄関ドア、軒先、外壁の上と至る所に監視カメラが設置されている。郵便受けは内部から閉じられており、開くことがない。大阪・寝屋川市の住宅街に建つ一戸建ては、異様な外観で周囲から浮いていた。 「この家に娘さんがいたなんて、まったく知らなかった。ピンポンしても誰も出てこないし、郵便受けがこの状態だから、回覧板も回せない。中年夫婦が住んでいるのは知っていたけど、近所づきあいは皆無でね。まさか家の中でこんな悲劇が起きていたなんて…。近くに住んでいながら何もできなかった自分が悔しいです」 塀下の献花台に手を合わせる近隣住人は、そう言って悔やんだ。昨年12月23日、この家で1人の女性が遺体で発見された。柿元愛里さん(享年33)。発見時の体重は19kg。自宅敷地内のプレハブ小屋で、衣類も身につけず眠るように死んでいたという。 「司法解剖の結果、死
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