ごく普通の無名の人がツイッターに何か少し不穏当なことを書き込む。その人のフォロワー自体はせいぜい100人くらいのものだ。しかし、それが何かのきっかけで大勢の人たちの目に触れ、非難の嵐となってしまうことがある。 これが、いわゆる「炎上」だ。僕は、実際に炎上の事件の犠牲者となった人物に多数会い、話を聞いてきた。会うと皆、ごく普通の「善良な市民」たちだ。ただ、炎上によって何もかもを失い、憔悴(しょうすい)「しきっている。本当に、皆がそろいもそろってそうなのだ。 ジョークのつもりの「つぶやき」が、悲劇の始まり 僕が会ってインタビューした1人が、ジャスティン・サッコである。彼女は「世界最大のツイッター炎上」の当事者だといっても過言ではない。発端は、彼女がアフリカへ向かう空の旅の最中に、本当に軽い気持ちで書いたツイートだった。 「アフリカに向かう。エイズにならないことを願う。冗談です。言ってみただけ。
勤労者世帯の全国平均は約31.9万円で、「食料」が約8.5万円、「交通・通信」が約5.1万円 2023(令和5)年の総務省「家計調査」によると、2人以上の勤労者世帯の消費支出は1カ月平均31.88万円となり、前年(32.06万円)に比べ0.18万円減少しました。支出の内訳をみると「食料」が8.46万円と最も高く、次いで、「交通・通信」が5.12万円、「教養娯楽」が3.11万円となっています。 消費支出を地域別にみると、最も高いのは関東の33.85万円、最も低いのは沖縄の24.56万円で、9.29万円の開きがあります。 地域別にみた2人以上の勤労者世帯の消費支出 注: は各項目ごとに最も金額の高い地域区分。 <総務省「家計調査」/2023年> 年代別では50歳代の約35.3万円が最高 2023(令和5)年の2人以上の勤労者世帯の消費支出を世帯主の年代別にみると、年齢が上がるにつれて上昇し、5
呼吸器を装着する重症児もいる 現在、全国の重症心身障害児は推計4万人余りと、50年前の約2・5倍に増えています。入所者のうち「大島の分類1〜4」に該当する「狭義の重症児者」は、1万5000人程度です。したがって、入所の約2倍近い、少なくとも2万6000人が在宅で暮らしていることになります。 実は、公法人立の重症児施設は、在宅の重症児者支援に1970年代前半から、一貫して努力してきました。 社会福祉法人旭川荘が運営する重症児施設「旭川児童院」では、71年に「心身障害児(者)巡回療育相談事業」を全国に先駆けて始めました。児童相談所のケースワーカーと共に、旭川児童院の医師や保育士などが一軒一軒、自宅を訪問し、在宅で暮らすための助言を行うものです。 77年から「緊急一時保護入院」(のちの短期入所)を、89年から「重症児通園モデル事業」を全国5カ所の一つとして手がけており、のちに制度化されました。
旭川荘で2006年に行った夏祭り 今、高齢化に伴う介護と医療を取り巻く課題を、国全体としてなんとか乗り越えていくため、厚生労働省は、「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。重症児者にとっての地域包括ケアシステムは、どうあるべきなのでしょうか。 地域で重症児者が安心して暮らすための3本柱は(1)短期入所事業(2)重症児者通所事業(3)在宅訪問看護・リハビリ・介護事業――が挙げられます。これに加え、相談支援事業と重症児者グループホーム(GH)への取り組みも、始まりつつあります。 ただ、本人の意思確認ができる重症児者をGHに移行する取り組みについては、重症児者施設から離れた単独のGHだと、緊急時の対応面での不安が強いため、なかなか普及しません。 精神科のGHについては、病院の敷地内でのGHを2024年度まで認める特例措置が講じられていることから、重症児者にも特例を適用するよう要望していると
大さんのシニアリポート第52回 前回に引き続き、「サロン幸福亭ぐるり」(以下「ぐるり」)の常連、中井要蔵(93歳)、吉乃(86歳)さん夫妻の話である。進行した認知症、要介護度認定のための検査と診断。ケアマネージャー(以下ケアマネ)による問診の失敗。容態の急変による救急搬送。夫妻とも「悪いところなし」の診断結果。帰宅後にはブレーカーの落下と恒常的な停電。厳冬期の生活を余儀なくされる現実。そして、これから先の不安……。加えて、認知症による金銭管理の困難。中井さん夫妻のこうした非常事態にもかかわらず、家族(とくに長男)の無責任な対応。両親が家族によって捨てられていく様子を今回も詳報したい。 救急搬送された病院から帰宅した翌々日(2月1日)、再度吉乃さんの容態が急変し、救急搬送された。2日前と同じ、「腰と腹の周りの痛み」である。今回は設備の整った病院に搬送され、最新医療器機を使い全身をくまなく診察
長女(36)の首を絞めて殺害したとして、福岡県警は21日、北九州市八幡西区則松6丁目、無職木野恵子容疑者(61)を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認め「娘に重度の知的障害があり、悩んでいた。介護に疲れた」などと供述しているという。 折尾署によると、恵子容疑者は20日午前2時半ごろ、自宅アパートの室内で長女千秋さんを絞殺した疑いがある。20日午後6時45分に「娘の首をタオルで絞めて殺してしまった」と自ら110番通報した。死因は窒息死だった。 母娘は2人暮らし。市障害者支援課の説明では、今年2月に障害福祉のサービスを利用したいと恵子容疑者から八幡西区に電話相談があった。今月には区役所を訪れ、申し込み手続きを進めたという。 大家の女性によると、37年前にアパートが建った時から夫婦で住み始め、1年ほど後に千秋さんが生まれた。最近は母娘で生活し、出かける際は「千秋ちゃん、危ないよ」と気遣いながら腕
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