今国会の目玉、「働き方改革」関連法案の一部である裁量労働制の対象拡大は、厚労省調査の「異常値」問題で紛糾し、法案から削除されることとなった。しかし、法案には、専門職で年収1075万円以上の労働者を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)が盛り込まれている。 私はこれまでも裁量労働制の問題点について指摘してきたが、今回は趣向を変えて「学校」という身近な例に引きつけて考えてみたい。 裁量労働制の本質 裁量労働制や高プロの導入の趣旨は次のようなものだ。 専門性のある仕事に就き、仕事に関する裁量を持っている労働者は労働時間規制に馴染まない。早く業務が終わった日や生活上のニーズがあれば帰ってもいいし、その方が生産性が上がり、ダラダラ残業も減るでしょう、と。 ここで重要なのは、「裁量」の中身である。ここで言う「裁量」とは、仕事の遂行方法についての「裁量」を指している。この「裁量」が
---------- 「五体満足」な状態に違和感をもち、自分の身体の一部を切断したい願望にとらわれる「身体完全同一性障害」という病気がある。関連本が出版され、日本でも認知度が上がり、症状を訴える人が出てくるかもしれない。神経内科専門医であり立命館大学教授の美馬達哉氏が解説する。 ---------- 珍しい病気や奇妙な症状は人間の個人差と同じで数限りなく存在している。 その中には、ただ珍しいだけではなく、私たちが「正常」や「健康」と信じている価値観を揺さぶるものがある。 自分の手や足が余分で不快な異物と感じられて、それを切り落とすことを心から望む「身体完全同一性障害(BIID)」という病気はその一つだろう。 私は授業の時、この病気の方を取材したドキュメンタリーDVD(メロディ・ギルバート監督『完全(Whole)』サンダンス・チャンネル)を見せて感想を聞くことにしている。 人のために尽くした
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く