フェッチ、デコード、実行、ライトバックという 4 つの基本工程は、それぞれ独立した回路で処理されます。このため、1 個の命令を実行している間、常にひとつの工程を担当する回路しか動作していないことになります。例えば、フェッチの最中には、デコード、実行、ライトバックの回路は止まっています。このままでは、マイクロプロセッサー内部の回路を効率よく使うことができません。 そこで導入されたのがパイプライン制御方式です。パイプライン制御方式は、流れ作業で複数の命令を同時に実行し、回路の使用効率を高めるものです。水が入ったバケツを 1 個の命令に見立てると、パイプライン制御方式は人が一列に並んでバケツリレーによってバケツを運ぶ様子にも似ています。そして、バケツリレーに参加する人数を増やせば、一定時間に運べるバケツの数も増えます。このような考えに基づく高速化技術が「スーパー・パイプライン」です。スーパー・