メタボリックシンドロームは、がんのかかりやすさや進行のしやすさと関連していることがわかってきた。写真は病院で血圧を測る患者。(PHOTOGRAPH BY WHITTEN SABBATINI, THE NEW YORK TIMES/REDUX) 血液腫瘍学の研究員として働いていたころ、ウルビ・シャー氏はホジキンリンパ腫と診断された。健康な免疫反応にとって不可欠なリンパ系のがんだ。4カ月にわたる集中的な化学療法によって病気は治ったが、こんな疑問を抱くようになった。がんを治すうえで、食事はどのような役割を果たしたのだろうか。 「家族や友人からは、食べていいもの、いけないものについてたくさんの助言をもらいましたが、そのとき私は、医学部の授業では治療に栄養が果たす役割について何も教わらなかったと気づいたのです」とシャー氏は言う。 食物繊維の多い植物性食品ががんの発生率や再発のリスクを下げるという証拠