東日本大震災直後の2011年3月24日に放送を始めた亘理町の臨時災害局「FMあおぞら」が24日、閉局した。町の委託で局を運営するNPO法人は、コミュニティー(地域)局での再開を目指し、町に支援を求めていく。 最終日はスタッフ7人が総出演した特別番組を放送。5年間の足跡や番組制作の思い出を語り合った。最後は開局以来の女性スタッフ2人が終了を報告した。 吉田圭チーフ(55)は涙で声を詰まらせ、「放送を続けることができたのは皆さんのおかげ。必ずまた会いましょう」とあいさつ。終了時間の午後4時、「FMあおぞら閉局です」と告げ、名残を断ち切るように送信コードを引き抜いた。 FMあおぞらは町役場敷地内のプレハブで放送を始め、震災で寸断されたライフラインなどの生活情報を伝え続けた。その後はJR駅東側の公共施設にスタジオを構え、町内の支援イベントや学校行事、行政情報などを放送してきた。 閉局は総務