今月の傾向 3月に全世界で送信された電子メールに占めるスパムメール(迷惑メール)の比率は前月より5%上昇した。2008年11月に、ボットネット運営者に接続サービスを行っていたホスティング事業者「McColo」の閉鎖により、スパムメールは約40%減少した。しかし、ここにきて、閉鎖前の91%となり、以前の水準に戻りつつある。ボットウイルスに感染すると、スパマーや悪意を持った攻撃者によって、PCが遠隔操作されてしまう(そうなってしまったPCをゾンビマシンなどと呼ぶ。そして、ゾンビPCで構成されたネットワークをボットネットと呼ぶ)。ゾンビマシンは、ユーザーが気付かないうちにスパムの送信や宣伝など様々な犯罪目的に使用される。ゾンビマシンの最近の調査結果は、表1のとおりである。 表1 ゾンビマシンの国別トップ10 国2008年9月 2009年3月 増減 ブラジル9% 14% 5% ロシア8% 7% -