日本屈指のベストセラー作家であるのはもちろん、世界にもファン層が拡大している氏。そんな東野氏がスノボ大会を創設した理由とは?(撮影:梅谷 秀司) 氏といえば、いまや日本を代表する小説家だ。世界的な権威があるミステリー文学賞・エドガー賞に2012年にノミネートされて以来、新作は絶えず英訳されている。これは日本人作家としてはまれなことだ。特に近年は東アジアで高い人気を集め、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は世界販売部数1200万部を記録している。世界規模でファンを擁する点では、いまや村上春樹氏と並ぶ存在だ。その東野氏が大のファンであり、それが高じて自腹で競技大会を開いていることはほとんど知られていない。今週末(4月5日〜7日)にロッテアライリゾート(新潟県妙高市)で開かれる「マスターズ」がそれだ。昨年に続き2回目の大会は、作家が発起人という異色な背景だけでなく、国内屈指の規模・レベルの競技大会としてライ