結核という病名を聞いて、どんなことを思い浮かべられるだろうか。昔、大流行して死亡原因の上位を占めていた……。人から人へと感染する怖い病気……。発症したらサナトリウムに隔離される……。日本史好きな方なら、新撰組の沖田総司、5000円札でお馴染みの樋口一葉、歌人の石川啄木、荒城の月などを作った滝廉太郎など、肺結核(当時は「ろうがい」と呼ばれた)が原因で亡くなった人物をいろいろと思い出されるかもしれない。 昔と異なるのは、治療法が確立された点だろう。体力を回復させるといった対処療法ではなく、結核薬を用いた治療が行われ、ほぼ100%完治する病気へと変わった。 だが、結核というのは過去の病気ではない。今でも年間2万人以上の結核新登録患者として登録され、治療を受けている。その昔は国民病とも呼ばれた結核も、今や過去の病気として、身近に接する機会がなく、何がどの程度怖いのかが分かりにくくなっている。つまり
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