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ブックマーク / book.asahi.com (131)

  • asahi.com: ウェブ進化論 [著]梅田望夫 - 売れてる本 - BOOK

    米シリコンバレーでコンサルティング会社を起業し成功した著者が、ネットの現在とそれが今後の社会にもたらす変化について論じただ。書が読者をつかんだ理由を、発行元の筑摩書房の担当者は、「ネットを閉じた世界としてではなく、私たちの生活やビジネス、社会全体を変えるものとして伝えたところが評価された」と見る。 ひとつの鍵は情報技術分野での「チープ革命」。コスト下落が進むことによって「世界全体でいえば一〇億人規模の人々」が自己表現のための道具を手に入れ「今とは比較にならないほど厖大(ぼうだい)な量のコンテンツの新規参入」が起こる。 そうした大量の情報をさばき受け手に届ける技術も進歩している。具体的には、検索サービスなどを提供する米グーグル社の成功だ。同社の理念は「増殖する地球上の厖大な情報をすべて整理し尽くす」ことだという。著者はそれを「知の世界の秩序」の再編成だと言う。 その他、ソフト開発の手法や

  • asahi.com: ネット社会どう生きる - 話題の本棚 - BOOK

    警察で、学校で、IT(情報技術)企業で、ファイル交換ソフト「ウィニー」による情報流出が相次いでいる。インターネットが普及して、さまざまな恩恵が享受できるようになった一方で、負の側面も浮上してきた。書店でもIT関連のビジネス指南書や成功者伝などが並ぶなか、「ネット社会」の将来を見据えたが目につく。 2月の刊行以来、20万部を超えた梅田望夫『ウェブ進化論』はITの革新による「チープ革命」、とくに無償の情報共有ツールである検索エンジン「グーグル」やブログなどのネット世界が、旧来の社会秩序や知的権威に再編を迫る現状を丁寧に紹介。それを「革命」といい、希望と痛みが交差するウェブ時代をいかに生きるかを示唆する。「革命」を推進するグーグルの興隆についてはジョン・バッテルの『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』(日経BP社)に詳しい。 元新聞人でブロガーのダン・ギルモアによる『ブログ』も、個人メディアで

  • asahi.com: 「ニート」って言うな! [著]本田由紀、内藤朝雄、後藤和智 - 書評 - BOOK

    若者を憎悪している。世の風潮を眺めていると、どうもそうとしか思えない、まったく理不尽な議論が罷(まか)り通っている。 例えば、統計的な確証もなしに、少年犯罪の増加や凶悪化が社会問題化される。 また、ゲームやインターネット、携帯電話など、若者が接触しがちなサブカルチャーやメディアが槍玉(やりだま)に挙げられる。 最近は「ゲーム脳」だの「脳内汚染」だのと、まことしやかな、おどろおどろしいコピーによって社会への浸透圧が高まっているから、実に質(たち)が悪い。 ニートという言葉も、瞬く間に人口に膾炙(かいしゃ)したが、単なるキャッチ・コピーかもしれない。書はそんな健全な懐疑へと読者を導き、さらに進んで、正しい社会認識とは何かを熟考させる。 ニートとは、一般に働かず、学ばず、職を求めてもいない若者を指す。しかし、各方面に影響を及ぼしているわりに、定義が明確ではない。一説によれば約八五万人にも達する

  • asahi.com: 図書館力をつけよう [著]近江哲史 - 読書ナビ - BOOK

    大手印刷会社を定年退職した後、たっぷりとある時間を図書館で費やした「図書館の達人」による一冊だ。 筆者の唱える「図書館力」は4段階。「初級」は暇つぶしで、「中級」はいくつかの図書館読書ざんまい。「上級」は、蔵書を駆使してテーマごとの調べ物ができるようになること。改善点を提言できるようになると、「有段者」の域に入る。 英国にある宿泊施設付き図書館図書館の登場する小説映画など、図書館に関する雑学も紹介している。合間に「館員のエプロン姿」「図書館で友だちはつくれるか」などといった軟らかい話を盛り込んで、読者を巧みに図書館の世界へといざなう。

  • asahi.com: 「容疑者Xの献身」がランキング3冠 ミステリー小説 - BOOK

  • asahi.com: 恐怖の存在 上・下 [著]マイクル・クライトン - 書評 - BOOK

    去る八月末、米国のニューオーリンズを襲った大型ハリケーン「カトリーナ」の正体をめぐって、九月なかばに驚くべき解釈が登場した。あれは日のヤクザがロシア製ハイテク機器を使い人工的に起こしたもので、原爆投下への報復だった、というのである。アイダホ州のTVキャスター、スコット・スティーブンスの仮説だが、人は提唱した直後に退社したらしい。そういえば十年前、阪神大震災の時には、オウム真理教がそれを大国の地震発生兵器によるもの、と決めつけたことがあった。 このふたつの珍解釈がそろいもそろって、かの発明王エジソンのライバルと呼ばれたクロアチア出身の技術者ニコラ・テスラの未完の理論をもとにし、一種の環境テロの謀略を想定しているのは興味深い。天災が人災であり、しかも科学技術の天才のしわざではないのかという、限りなくトンデモに近い噂(うわさ)。だが科学者作家マイクル・クライトンが着目したのは、こうした噂こ

  • asahi.com: 表現の自由VS.知的財産権 著作権が自由を殺す? [著]ケンブリュー・マクロード - 書評 - BOOK

    とっつきにくい法律書のような書名だが、どっこい、むしろ「柔らか」だ。音楽、文学から遺伝子科学、商品のブランドまでとりあげる話題が幅広く、面白い挿話が満載で、読み始めたらぐいぐい引き込まれてしまう。何でも「知的財産」として私有化し、ビジネスにしてしまう企業社会やグローバリズムへの問いかけをはらんだ、警世の書でもある。 挿話を二、三あげれば▼有名な「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」はいまやワーナー・ミュージック社の所有物で、公的な場所で歌うにはライセンス契約が必要▼モンサント社製の遺伝子組み換え植物の花粉が風に運ばれて受粉してしまったカナダの農場主が「特許侵害だ」と訴えられた▼自分の昔の曲の著作権侵害で訴えられたギタリストがいる▼特異な白血病患者の担当医が、彼の脾臓(ひぞう)から得た遺伝情報でひそかに特許をとり、製薬会社から巨額報酬を得た。それを知った患者が訴えたが敗訴、等々。 「ものづ

  • asahi.com: マンガ嫌韓流 [著]山野車輪 - ベストセラー快読 - BOOK

    知識人と呼ばれる人々はたいてい、ベストセラーがお嫌いである。たまに読んでも、まずほとんどが、 「(いやいやながら)読んではみたがなにほどの内容もない。なんで大衆はこんなレベルの低いものを喜ぶのか」 というようなお叱(しか)りがほとんどである。……しかし、これはベストセラーの質をわかっていない言である。ベストセラーがベストセラーたり得ているのは、内容ではなく、社会の基層に蔓延(まんえん)した“感情”をすくいあげていることが、大抵の場合その理由だからである。オイルショックによる社会不安が『ノストラダムスの大予言』をベストセラーにし、団塊の世代を中心とした中高年層の老いへのあせりが渡辺淳一の不倫小説をベストセラーにする。これらはその時点時点での日の大多数の国民感情を映した鏡なのである。 その意味で、最近話題の『マンガ嫌韓流』を取り上げる際には、その内容の分析よりも、こういうがベストセラーに

  • asahi.com: 言葉の綾(あや)をみがく - BOOK

  • asahi.com: 日本語はどこから生まれたか [著]工藤進 - 新書の穴 - BOOK

    表紙を見ておやおやと思った。日語・印欧語同一起源説と副題にあるからだ。「名前」とNameを比較して日語と英語は起源が同じだとするたぐいのトンデモかと思ったのだ。言っちゃあなんだが、版元もKKベストセラーズだし。ところが、読んで瞠目、格的祖語研究の一冊なのだ。著者は言語学とフランス文学を専攻する大学教授である。 書は、日語の祖語を求めることの難しさを説くことから始まる。日語はすぐ隣の朝鮮語と文法構造は酷似するのだが、音形が違いすぎる。有名な大野晋のタミル語起源説も、インド南部から日列島への伝播があったにしてはその途中の痕跡がたどれない。 しかし、従来の言語学が視野に入れていなかった人類学や遺伝子学の成果を取り入れると、さまざまな言語に共通する祖先を考えることができる。人類はアフリカに誕生し、十万年ほど前にそこを出発、ユーラシア大陸・アメリカ大陸に広がった。そうしてみると諸言語

  • asahi.com: 「大岡裁き」の法意識 西洋法と日本人 [著]青木人志 - 新書の穴 - BOOK

    stella_nf
    stella_nf 2005/05/24