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ブックマーク / book.asahi.com (131)

  • コラム別に読む : 名前でよむ天皇の歴史 [著]遠山美都男 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■天皇の名前の深い意味 ありそうでなかった視点の。 昔は、名前というものに、今以上の意味も重みもあり、そうそう気安く名前を口に出すものではなく、身分の高い人は名前を呼ばれることもなかった。などという話を聞くと、それが天皇となれば、名前の重要性は最上級だろうし、その名前のつけられ方にもいろいろと深い意味があったに違いない。この場合の天皇の名前というのは、たとえば「神武天皇」における「神武」部分のことで、即位前の「神日磐余彦尊」のことではない。この「神武」部分は、死後に贈られるものである。「人間業以上の武威(人知を超えた武力)」の意味だという。 歴代天皇の名前の由来と、命名に至る流れが書かれている。天皇の名前を見ていて、天智や天武、聖武、醍醐なんていうのは「さすが天皇!」と思わせる一方、一条、後一条、二条、後二条とか、何も知らずに見ていると「この名前は何か……安易?」と感じられるものがある

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  • 書評・最新書評 : 戦国の日本語—五百年前の読む・書く・話す [著]今野真二 - 本郷和人(東京大学教授・日本中世史) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■繊細に変わる「ことば」を探求 平安時代、ことばを自在に操ることができたのは、貴族と上級の宗教者に限られていた。鎌倉時代になると教養を獲得した武士が自己を主張するようになり、室町時代には多くの庶民もぎこちなくかな文字を書き始める。下克上の戦国時代、これらの動きは渾然(こんぜん)一体となり、ことばは列島に生きる人々みなのコミュニケーション・ツール、共有財産となった。当の意味で、日語が成立したのだ。 戦国時代には、どのような日語が書かれ、読まれ、話されていたのだろうか。書は、和風漢文で叙述された貴族(とくに三条西実隆〈さんじょうにしさねたか〉という人物)の日記に文章表現の形態をさぐり、当時の辞書である『節用集』を用いて「生のことば」とその背後にある文化を考察する。また宣教師が遺(のこ)した文献を用いて発音や読みの実態にせまり(横文字で書いてあるので、発音がリアルに分かる)、農民から関白

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  • 「古代の女性官僚」書評 従来の「女官」のイメージを覆す|好書好日

    古代の女性官僚 女官の出世・結婚・引退 (歴史文化ライブラリー) 著者:伊集院 葉子 出版社:吉川弘文館 ジャンル:歴史・地理・民俗 古代の女性官僚―女官の出世・結婚・引退 [著]伊集院葉子 時代小説やドラマでお馴染(なじみ)の「女官」。絢爛(けんらん)たる宮廷に咲く才色兼備の女性たち……というイメージが先立つが、実像はどのようなものだったのか。書は、古代の女官(=女性官僚)たちの選抜から業態、出世、俸給、結婚から引退に至るライフコースを詳解し、日最古のワーキングウーマンの素顔に迫っていく。 特筆すべきは、女官に代表される古代日の律令(法体系)の独自性である。日の律令は唐の法体系を手に作られたが、女官については彼我でまったく異なっていた。「唐の女官は後宮という隔絶した空間のなかで皇帝の『家』のために奉仕したが、日の古代女官は、律令によって規定された行政システムの一部」だった、と

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  • 本の記事 : 本の紙を造る職人と書店員がつながった 「紙つなげ!」日本製紙石巻工場見学会 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    6月の発売から10刷7万5000部と、ノンフィクション書籍としては異例の部数を売り上げる「紙つなげ! 彼らがの紙を造っている」(早川書房)。国際霊柩送還士をテーマにした「エンジェルフライト」で開高健ノンフィクション賞を受賞した作家佐々涼子が、東日大震災で壊滅的な被害を受けた日製紙石巻工場が、わずか半年で奇跡的に成し遂げた再生の過程を描いた。日の出版用紙の4割を担う日製紙。その主力工場の「紙職人」たちが9月中旬、を読者に届ける最終走者の書店員を工場見学に招き、紙をつなぐ「たすき」が当につながった。 工場見学のきっかけとなったのは、「紙つなげ!」を売る書店員から早川書房を通じて工場に届いた熱いファクスだった。「こので返は出しません」「わたしが一番このを売る書店員になってみせます」。日頃から紙のを扱う書店員ですら、の紙がどこで造られているのかを知らなかった。そのルーツに興

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  • コラム別に読む : 殿様は「明治」をどう生きたのか [著]河合敦 - 青木るえか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■“最後の大名”の生々流転 書名を見てわかる通り、明治維新を乗り越えた「殿様」がどう暮らしたか、というネタを歴史学者が集めたで、大量の「大名」様が、明治維新にあって、ヒドイ目にあう、ちゃっかり切り抜ける、ぼう然としている、などの様が紹介される。突然領地を没収された殿様が、どう身を処し、家来を守っていくか。一種のビジネス書として読むことも可能だが、そんなことよりも「殿様が右往左往している」のを面白く読むほうが楽しい。 会津藩の松平容保や土佐藩の山内容堂など、時代劇に出てくるような有名大名から、広島藩の浅野長勲、米沢藩の上杉茂憲、徳島藩の蜂須賀茂韶といった「幕末史的にそれほど有名じゃないが名の知れた大名」の有り様が書かれている。上杉茂憲が沖縄県令になって、独特の(住民を苦しめる)貢租収奪システムの改革に手をつけ、あたかも上杉鷹山のやったように「沖縄を立て直す」気持ち満々だったのが、熱意があり

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  • 「教育委員会―何が問題か」書評 タテ行政に組み込まれた現実|好書好日

    教育委員会―何が問題か [著]新藤宗幸 教育委員会とその事務局を区別して言葉を使っている人がどれだけいるだろう。メディアでも、来サポートする側の事務局をそのまま教育委員会と呼ぶ場合が多い。教育行政の核でありながら、我々はその仕組みと実情に無関心ではないかと考えていたところ、書に出会った。 戦後「教育行政の一般行政からの分離・独立」のために制度化され、レイマンコントロール(民衆統制)を旨とするが、実際には「タテ行政系列」に組み込まれている現実。議会の承認を要する教育委員は、根回しにより事実上、行政側の思惑通りに決まる。公開が原則の委員会の前に「研究会」などと称し、事務局側の意向を説明する機会が設けられる。事務局はエリート教員の「インナーサークル」であり、トップに立つ教育長は「全国都道府県教育長協議会」などを通じて文科官僚と定期的な会合を持つ。まさに“「民衆統制」を「隠れ蓑(みの)」とした

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  • 本の記事 : 電子書籍、安売り合戦 「ライバルは無料サイト」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    全品30%オフ、1巻目は無料――。電子書籍の世界で、マンガや小説を値引きしたり、一部を無料公開したりする販売手法が広まってきた。紙のなら全国どこでも価格は同じ。電子書籍に「再販制度」が適用されないからこそできる戦略だが、「紙」にも値引き競争が波及すると、出版社が売れ筋のしか作らなくなる懸念もある。 「全ての電子書籍30%オフ」。ネット通販大手の楽天は18日、運営する電子書籍販売サイトで割引キャンペーンを始めた。すると翌日、やはり電子書籍を販売するアマゾンジャパンも「30%ポイント還元」で対抗。両社とも数日でキャンペーンを終えたが、楽天の担当者は「市場は黎明(れいめい)期。試してもらうためのコストは惜しまない」と話す。 電子書籍販売サイトのイーブックジャパンは、マンガ「へうげもの」など人気作の1巻目を週替わりで無料公開し、新しい読者の獲得に懸命だ。「2巻目以降の売り上げが明らかに伸びる」

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  • 本の記事 : 電子図書、自宅で借りて 滋賀県立図書館が実証実験 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    滋賀県立図書館(大津市瀬田南大萱町)は19日から、電子図書システムを使った貸し出しサービスの実証実験を始める。8月末までの予定で、利用者は自分のパソコンやスマートフォン、タブレット端末などを使い、自宅や出先などでを読むことができる。実験後にアンケートに答えてもらい、将来の電子図書サービスに向けての課題を探る試みという。 紀伊国屋書店の協力で、電子図書(和書500タイトル、洋書2800タイトル)を期間限定で利用できる。無料だが、パケット代などの通信費は自己負担。応募資格は中学生以上で、図書館の貸出券を持ち、終了後に必ずアンケートに協力できる人。希望者は、図書館2階の参考資料室カウンターで申し込むと、ログイン用のIDを登録できる。PCや端末など機器類の貸し出しはない。 同種のサービスは、大阪市立図書館、堺市立図書館などで導入されている。県立図書館では、体験者のアンケートで端末機器などの利用環

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  • 本の記事 : 本の自炊代行、基本ルール合意 業界団体と権利者団体 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【赤田康和】紙のを裁断・スキャンして電子書籍化する「自炊」の代行業者でつくる業界団体と、日文芸家協会などでつくる権利者団体は14日、作家らの権利を守りながら自炊代行ビジネスを進めていくための基ルールについて協議をし、合意した、と発表した。 自炊代行業者は、電子化したファイルが私的利用を超えて外部に流出しないようにするほか、電子化後は紙の書籍を溶解処分するという。こうしたルールを守るための第三者による監視組織も設けるという。

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  • 本の記事 : 日本の小説、英訳し電子書籍に 早川書房、映画化を期待 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【上原佳久】早川書房は、日のミステリーやSF作品を英訳し、海外向けに電子書籍として配信する事業に今秋にも乗り出す。日の作品を英訳配信することで、米ハリウッドでの映画化などにつなげることが狙いだ。 米アマゾン社の電子書籍販売サイト「キンドルストア」などで配信する予定。現在、皆川博子著「開かせていただき光栄です」、小川一水著「天冥の標」など5点の翻訳を進めている。 日のミステリーの海外での人気は近年、高まっており、早川書房が出版した日の作品について、米映画会社から映像化を打診する問い合わせが増えてきたという。電子書籍配信によって海外に作品を知ってもらう機会を増やし、映像化につなげたい考えだ。 同社の山口晶・編集部長は「英訳すれば、英語圏以外の映画関係者の目にもとまりやすくなる。映像化権ビジネスになると期待している」と話した。

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  • 本の記事 : ツタヤ図書館、宮城にも 多賀城市が新設、運営委託へ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    宮城県多賀城市は図書館を新設し、レンタル大手でTSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に運営を委託する方針を決めた。同市は東日大震災で被災しており、菊地健次郎市長は「人を呼べる拠点をつくりたい」としている。 CCCは4月、佐賀県武雄市で公立図書館の運営を始めた。民間企業が貸し出し履歴などの情報をどう管理するかなどの議論もあったが、年中無休やツタヤ店舗との併設が話題になり、開館1カ月で10万人以上が訪れている。多賀城市長は3月、武雄市を視察した。 市によると、委託の形態や費用などについてCCCと交渉を進めている。CCC関係者によると、被災地への貢献も考慮して前向きに検討しているという。 多賀城市は仙台市のベッドタウン。多賀城市内のツタヤ店舗は津波に遭い、2011年11月末に撤退した。CCCが運営する公立図書館は現在、武雄市にしかない。

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    stella_nf
    stella_nf 2013/05/25
    入札じゃなさげ
  • 本の記事 : 「自炊」代行に業界ルール データ流出防止を義務付け | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【赤田康和】作家や出版社の一部に敵視されている状況を解消したいと、紙のを裁断・スキャンして電子書籍化する「自炊」の代行業大手ブックスキャン(社・東京)は、データ流出防止などを代行業者に義務づける業界ルールをつくる方針を固めた。同業3社と15日、ルールの検討をする業界団体の準備会も設立する。 データ管理を徹底し、「が売れなくなる」という作家ら著作権者の批判を解消する狙い。(1)届けられた紙のをスキャン後に溶解処分(2)電子化したファイルを代行業者が使い回さない(3)納品後にネット上に流されないようユーザー情報をファイルに埋め込む、ことなどを代行業者に義務づけることを検討する。 代行業者は現在30~40社という。来月中にも業界団体「日蔵書電子化事業者協会(仮称)」をつくって賛同を呼びかけ、統一ルール策定をめざす。著作権者の団体に自炊代行を正式に容認してもらえるよう、対価の支払いも検討

    本の記事 : 「自炊」代行に業界ルール データ流出防止を義務付け | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    stella_nf
    stella_nf 2013/05/15
    “来月中にも業界団体「日本蔵書電子化事業者協会(仮称)」をつくって賛同を呼びかけ、統一ルール策定をめざす”
  • 本の記事 : 〈本の舞台裏〉アニメに導かれて - 上原佳久 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「紙のを読みなよ。」。帯にそんなコピーが躍る文庫が売れている。いずれも発行から時を経たSFやミステリーの名作だが、人気アニメの作中に登場したことで、若い読者の注目を集めている。 早川書房から出ているフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』、ギャビン・ライアル『深夜プラス1』、ジョージ・オーウェル『一九八四年(新訳版)』の4点。 フジテレビなどで3月まで放送されたアニメ「サイコパス」の中で、言及されたり背景に映り込んだりした。アニメは100年後の未来が舞台だが、登場人物の一人は昔ながらの紙の書籍を偏愛。「紙のを買いなよ」と口にする。 このアニメのファンの一人、紀伊国屋書店新宿店の書店員平原未来さん(27)が2月、作中で紹介されたに手書きのPOPを付けたところ、売れ行き好調。版元の早川書房が注目し、アニメの登場人物をあし

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    stella_nf
    stella_nf 2013/05/10
    「PSYCHO-PASSサイコパス」×ハヤカワ文庫「紙の本を読みなよ」フェア
  • 本の記事 : グイン・サーガ直筆原稿を電子化 東京・葛飾の図書館 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【渡辺洋介】累計発行部数約3300万部におよぶファンタジー小説「グイン・サーガ」などの直筆原稿約1万5千枚がデジタル化され、葛飾区立中央図書館で1日、公開が始まった。図書館の専用パソコン4台で閲覧できるほか、約1割は一般のパソコンなどから同図書館のホームページを通じて見られる。 同区で生まれ育った作者・栗薫さん(1953~2009)の夫・今岡清さんが寄贈し、実現した。 公開されたのは、400字詰め原稿用紙に手書きされた草稿など39作品分。イラストや編集者が書いた校正の跡も残っており、創作の軌跡を垣間見ることができる。 グイン・サーガは栗さんが約30年かけてつづった計155巻の未完の大作だ。今岡さんが原稿の散逸を防ぎ、多くの人に見てもらえるよう、10年に図書館に寄贈した。 区は、広く閲覧できるよう地元ゆかりの作家の資料とあわせてデジタル化を発案。約1300万円かけてスキャナーで電子化し、

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  • 本の記事 : 米の著作権「50年も可」 ネット検索・IT系が影響か - 木村尚貴 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    場合によっては、著作権の保護期間を「作者の死後50年」に短くする方法も考えてよい――。保護期間は死後70年が原則の米国で、著作権行政を担当する著作権局のトップが、議会でこんな内容の発言をした。米国は、自国より保護期間が短い日などの他国に、期間延長を繰り返し要望してきただけに、注目を集めている。 発言したのは、マリア・パランテ著作権局長。20日の米下院委員会の公聴会で「デジタル時代の新しい著作権法改正が必要だ」と主張した。長い保護期間が閉塞(へいそく)感を生んでいる状況に、議会が何らかの対処をするよう促し、一つの方策として「(著作権の)相続人が当局に権利を登録しなければ、作者の死後50年で著作権が消えるという方法もありうる」と述べた。 著作権に詳しい福井健策弁護士は「実現性は未知数だが、期間延長を繰り返してきた米国で、著作権行政のトップが公式の場で『短縮』提案をするのはおそらく前例がなく、

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  • 本の記事 : 書店を応援、電子書籍はNO 好調・宝島社の戦略 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【和気真也】出版不況やオンライン書店の成長の逆風下、「sweet(スウィート)」や「別冊宝島」を出版する宝島社が、とくに女性誌の分野で高いシェアを維持している。快進撃の背景には徹底して書店販売を重視する独自の戦略がある。 東京・新宿駅近くにある東急ハンズ新宿店。駅からの連絡通路で結ばれた2階の入り口近くに、14日まで「宝島社書店」が開かれている。ピンク色の看板や布で彩られた特設コーナーに、アパレルブランドなどと共同開発したバッグやキャラクターグッズが飾られ、それらが付録になった書籍が並ぶ。 書籍の売れ行き全体が鈍り、ネット書店との競争に敗れて閉店する書店は増えている。書店データを調査しているアルメディアの調べでは、12年5月1日時点の全国の書店数は1万4696店で、この10年で2割強減った。一方で、出版科学研究所によると、12年の書籍や雑誌の市場規模は前年比3・6%減の1兆7398億円で9

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  • 本の記事 : 坂本龍馬の真実 船中八策は虚構か? - 宮代栄一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    犬猿の仲の薩摩と長州を仲介して薩長同盟を成立させ、大政奉還を献策した幕末の志士・坂龍馬。明治維新の立役者とされてきた龍馬像に近年、研究者から疑問の声があがっている。 坂龍馬は1835年、土佐・高知で、郷士・坂八平の次男として生まれた。やがて脱藩して勝海舟の弟子となり、海軍操練所に出入りしたり、日初の貿易商社といわれる亀山社中を結成したりするかたわら、薩長同盟を仲介。明治政府の骨格となる船中八策を考え、大政奉還を献策するなど、幕末の政治に大きな影響を与えたとされる。 小説やドラマなどでは、大志を抱く、人好きのする人物として描かれることが多く、姉・乙女あての手紙に記された「日を今一度せんたくいたし申候」は、龍馬の決意を示したフレーズとして知られている。 ◇ だが、こうした龍馬像に対しては近年、異論が相次いでいる。 まず薩長同盟。討幕軍事同盟と言われてきたが、佛教大学教授の青山忠正さん

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  • 本の記事 : みなもと太郎の「風雲児たち」 完結まであと50巻? | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    1979年から続く、みなもと太郎さん(65)の大河歴史ギャグマンガ『風雲児たち』。関ケ原の戦いから描きはじめ、潮出版社版から数え通算51巻目となる最新刊『風雲児たち 幕末編(21)』(リイド社)で、ついに「桜田門外の変」にまで来た。前代未聞の大老暗殺事件が、独特のリアリティーで描かれ、幕藩体制の断末魔を告げている。大作も大詰め間近、と思ったら作者は「あと50巻はかかりそう」。えーっ、まだ半分? 「映画テレビで登城する井伊直弼を家来が引き留め、用心を進言する場面をさんざん見てきましたが、ありえません」とみなもとさんはいう。江戸彦根藩邸と襲撃場所は、指呼の間。「外で見張っているだけで惨劇は防げた。なのにやらなかった。なぜか。襲われるなんて、直弼も側近たちも夢にも思っていなかったからです」 マンガでは、水戸浪士ら襲撃者は登城見物の「大名オタク」に紛れて待機する。行列に色めき立ちケータイ撮影する

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    stella_nf
    stella_nf 2013/02/20
    五稜郭陥落まで。掲載ペースだとあと30年近く……。
  • コラム別に読む : 思い出のとき修理します [著]谷瑞恵 - 瀧井朝世〈ライター〉 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■競争と無縁、理想の男性像 都会で恋に破れ仕事に疲れた明里は、幼い頃過ごした地方の商店街にひとりで越してくる。そこで出会ったのは時計店を営む青年、秀司だ。2人が巻き込まれる町の小さな事件を描くほのぼのした連作集。9月に刊行してすでに20万部を突破。 著者はコバルト文庫で少女向けファンタジーを発表してきた人気作家。担当編集者の信田奈津さんによると、人から「大人向けのものも書いてみたい」「思い出というテーマで連作はどうか」と提案されて生まれたのがこの作品。古いオルゴールの中の写真フィルム、老婦人の奇妙な願い事、昔流行(はや)ったぬいぐるみを探す女性…。2人が出くわす謎はみな、誰かの大切な、家族や初恋の思い出に関わっている。人々の果たせなかった思いを叶(かな)えるために明里たちはひと肌脱ぐ。つまり「思い出」を「修理」するわけだ。やがては彼女たち自身も、目を背けていたおのれの記憶と向き合うことに

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  • 本の記事 : 〈本の舞台裏〉自費出版から世界へ - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「『ハリー・ポッター』よりおもしろい!?」という触れ込みで、フランスからファンタジーがやってきた。『オクサ・ポロック1 希望の星』(アンヌ・プリショタ、サンドリーヌ・ヴォルフ著、児玉しおり訳、西村書店)。主人公はもうすぐ13歳になる女の子オクサ・ポロック。あるとき、手のひらから炎が上がり、彼女は自分の不思議な力に気づく。仲間と助け合いながら悪と戦う大枠は「ハリポタ」と重なるが、考えるよりも先に行動してしまう活発なオクサは楽しく、物語全体は明るい。 著者のアンヌは「直接のきっかけは『ハリー・ポッター』。作家になる夢を後押ししてくれた」という。図書館司書だった2人は、「オクサ」のプロットを出版社に持ち込んだが断られ、自費出版から始まった。フランスで30万部のベストセラーとなり、ドイツ、イタリア、台湾など27の国と地域で翻訳・刊行が決まっている。 シリーズは全6巻に外伝の予定。フランスでは5巻ま

    本の記事 : 〈本の舞台裏〉自費出版から世界へ - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    stella_nf
    stella_nf 2012/12/20
    「ハリポタより」な惹句はあんまりヒットしないけど