はじめに第1章 「こんにゃく」とは 1 基原植物 2 製法 第2章 中国古典籍に記載された「蒟蒻」および考察 1 李善注『文選』(7世紀末) 2 『酉陽雑俎』(860年頃) 3 『政和本草』(1249年刊、晦明軒本) 4 『王禎農書』(1313年成) 5 『本草網目』(16世紀末) 6 考察 第3章 日本古典籍に記載された「蒟蒻」および考察 1 『本草和名』(918年頃成) 2 『和名抄』(922-931年頃成) 3 『医心方』(986年成) 4 『本朝食鑑』(17世紀末刊) 5 『大和本草』(1709年刊) 6 考察 第4章 蒟蒻の名と物―その混乱と変遷 1 ガマからコンニャクへ 2 どのような混乱が生じていたか 3 結論 おわりに 注と文献 はじめに いま日本で「こんにゃく」と呼ばれる食品は、広く全国で日常的に食べられている。おでんや煮物に用いられるほか、刺身やステーキのようにして食べ