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ブックマーク / science.srad.jp (11)

  • 実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害な化学物質を含むとの研究結果 | スラド サイエンス

    電子タバコの煙(蒸気)からはこれまでにも有害な化学物質が検出されているが、実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害物質を含むとの研究結果を米ローレンス・バークレー国立研究所が発表した(ローレンス・バークレー国立研究所のニュース記事、 The Vergeの記事、 論文アブストラクト)。 電子タバコの蒸気の成分は使用するリキッドによって異なるが、ほぼすべてのリキッドでプロピレングリコールとグリセリンが主成分となっている。これに着目した研究チームでは、プロピレングリコールとグリセリンのみのリキッドを使用して電子タバコによる吸入実験を行ったという。その結果、アクロレインやホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどを含む31種の有害化合物が顕著なレベルで検出されたとのこと。31種の中には過去に電子タバコの蒸気からは発見されていなかった酸化プロピレンやグリシドールも含まれる。 今回使われた電子タバコ器具は加

  • 最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功 | スラド サイエンス

    J・クレイグ・ヴェンター研究所などの研究者らが、人工的に細菌を作り出すことに成功したそうだ(AFPBB、Science誌掲載論文)。 今回作り出された細菌は473個の遺伝子を持ち、生命維持活動や自己複製能力を備えるという。ただ、遺伝子のうち機能を特定しているのは149個で、残りの遺伝子の機能については解明されていないという。 この研究では、ゲノムが非常に小さいという細菌の一種マイコプラズマをもとに、その遺伝子の一部を取り除いてくという作業を行ったという。そのプロセスでは、不必要だと思われた遺伝子が実際には必要なものだったと判明することが繰り返されたようだ。

  • 三菱マテリアル四日市工場の爆発事故の調査でクロロシランポリマー類の構造が判明 | スラド サイエンス

    今年1月、三菱マテリアルの四日市工場で爆発が発生し5人が死亡、13人が重軽傷を負うという事故が発生した(朝日新聞)。多結晶シリコン製造プラントの熱交換器を洗浄するためふたを外したところ爆発が発生したというもので、重さ約200kgのふたが10mほど吹き飛ぶという激しいものだったようだが、12日、この事故の調査結果が公表された(伊勢新聞、報告書PDF、報告書要約版PDF)。 事故原因は熱交換器内のクロロシランポリマー類が加水分解されてできた生成物が衝撃で爆発したとのこと。さらに、この生成物は低温・乾燥状態で爆発力が大きくなるという特性があり、そのため被害が大きくなった模様。また、爆発によって内部のクロロシランポリマー類が飛散してそれが燃焼しファイアボールを形成したという。 クロロシランポリマー類の加水分解生成物については、その発火・爆発危険性や生成過程、加湿処理条件について十分かつ正確な既知の

  • メートル法への移行を提案する米大統領候補 | スラド サイエンス

    では、国際単位系(SI)等の、法律によって使用が認められた計量単位以外を、取引又は証明への使用することは犯罪です(罰則有り)。また、目盛などに使用が認められた計量単位以外が記載(併記を含む)された計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することも犯罪です(罰則有り)。 例えば、「インチ」を目盛などに記載したメジャーや「ポンド」を目盛などに記載した計量器などを販売、又は販売の目的で陳列することは、計量法第9条 [e-gov.go.jp]によって固く禁止されています。違反した場合、50万円以下の罰金に処せられます。気軽な気持ちで違法な「メジャー」などをネットで販売してしまう愚か者 [venustap.jp]も居るようですが、逮捕されて有罪判決を受けるかもしれないので気をつけて下さい。 ちなみに、グレーゾーンが色々ありまして、不動産の契約書に、「○○坪」などと表記することは明確な犯罪で、不動産

  • 電波望遠鏡が検知した謎の信号、正体は電子レンジからの電波だった | スラド サイエンス

    オーストラリア・パークス天文台の電波望遠鏡が謎の電波を検知していたそうだ。この「強力なバースト信号」の正体は当初不明で、深宇宙から来たものではないかと思われていたという。しかし、その正体は電子レンジに由来するものだったという(FUTURUS、National Geographics)。 この電波は1990年代から記録されており、当初は球電光もしくは飛行機、電波望遠鏡のどこかの部品から発せられるものではないかと思われていた。しかし調査を進めた結果、これらは同時に複数の地点から発せられている可能性が分かり、その発生源は地球近くのどこかである、ということまでは突き止められていたものの、長らくそれがどこから来ているのかは分からなかったという。 その後研究者らがこの電波の発生源を見つけるためにリアルタイム電波干渉モニタを設置したところ、1月に3つの信号を検知し、その結果「電子レンジがタイマーによって

  • WHOおよびUNSCEARの調査報告書によると「原発事故で飛散した放射性物質による発ガンはわずか」 | スラド サイエンス

    Natureにそれぞれ別個に掲載された、UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会およびWHO(世界保健機構)による調査報告書によれば、福島第一原発事故により飛散した放射性物質によって被曝して癌を発病する人はわずかであり、また癌を発病したとしても、原発事故に起因すると明確に特定することは難しいだろうとのこと(家/.、Nature記事、WSJ日版記事、朝日新聞記事)。 報告書によると、政府の年間被曝量ガイドラインを超えて被曝した人はいたものの、早い段階で避難勧告が出されたおかげで一般市民の安全は守られたとしている。心配が残るのは、原発事故後の復旧作業に携わった作業員であり、作業員らの発癌リスクは若干上がったとしている。だが先進国では癌を発病する確率がもともと高いため、作業員が将来的に癌を発病したとしても、それを原発事故に直接関連づけることはできないだろうとのこと。 一方で東京

  • 中国で食糧法制定の動き、「遺伝子組み換え作物の実験台」を防ぐため? | スラド サイエンス

    環境保全マフィアでおなじみグリーンピースの資料ではあるけどモンサント社に対する問題点がまとまってる資料がある [greenpeace.or.jp]。 モンサントを始めとした、遺伝子組み換え作物商売問題は、環境保全マフィアが妙な方向で騒いで後ろ弾ガンガンぶっ放してる事もあって非常にうさんくさく捉えられがちなのだが、要するに (1) 遺伝子組み換え作物の種子と、それに対応する強力な農薬をセットで販売 (2) 遺伝子組み換え作物に対しては、通常よりも強い農薬が使用できるため一時的には省力化で収量が上がる (3) しかしだんだん農薬の効果が悪くなってくる→周辺害虫などが耐性を持つように (4) 「そこでこの新しい遺伝子組み換え品種とこの農薬のセットですよ!今ならお試し価格××××ドルでいかがですか」 (5) 以下ループ …… しかしループを続けるためには、一回ループを回るごとに価格が上がっていくモ

  • 世界一リラックスできる音楽 | スラド サイエンス

    「世界一リラックスできる音楽」なるものがこの度リリースされたそうだ(Altsounds、家/.)。 「Weightless」と題されたこの曲はミュージシャングループMarconi Unionと英国の著名な音楽セラピー施術者Lyz Cooperが作曲したもの。この曲を聞いていると脳波と心拍がゆっくりとした60BPMのリズムとシンクロし、血圧およびストレスホルモンであるコルチゾールの低下も認められたという。曲の底に流れる低いバス音は聞くものをリラックスさせ、低い「シュー」という音は深い心の静寂を呼び起こすとのことで、この曲を40人の女性に聞かせたところエンヤやモーツァルト、またコールドプレイと比較して11%リラックス度が高かったとのこと。 8分間に渡るこの曲は睡眠を誘発する効果もあるため、運転時には聞かないよう要注意だそうだ。

  • 宗教と科学が衝突すると考える科学者は意外にも少ないという調査結果 | スラド サイエンス

    ライス大学が米国の主要大学の研究者に対して行った調査の結果、「宗教と科学は常に衝突している」と答えた科学者は 15 % であったとのこと (NETWORK WORLD 記事、家 /. 記事より) 。 調査の対象となった大学 21 校の自然科学者及び社会科学者 275 名に対しインタビューが行われたが、「宗教と科学は常に衝突している」と答えたのは 15 %、「全く衝突しない」と答えたのが 15 %、そして大半の 70 % が「時々衝突する」と答えたという。 宗教と科学は矛盾するという論争がこれまで多くなされてきたが、今回の調査から科学者らが宗教と科学の両方を、重要な答えを導くための「まっとうな知の技法」と捉えていることが明らかとなった。

  • 血液型人間学研究家、「血液型での人の分類は差別」という意見に反発して提訴 | スラド サイエンス

    「血液型人間学研究家」を名乗る岡野誠氏という人物が、放送倫理・番組向上機構 (BPO) の『血液型に対する「考え方や見方」で人を分類するのは、社会的差別に通じる危険がある』として血液型で性格が決まるといった見方を助長しないよう求めたことに対し反発、提訴したそうだ (MSN 産経ニュースの記事、amazon.co.jp での岡野誠氏の著書一覧より) 。 氏は『メディアへの出演機会を失ったほか、「血液型人間学はいいかげんなもの」というレッテルを張られ、精神的苦痛を受けた』とし、BPO に対し要望の取り下げと慰謝料 20 万円などを求める訴えを東京地裁に起こしたそうだ。

  • 科学とは「信じること」なのか? | スラド サイエンス

    宇宙の起源や原理、人間の進化などに関する、波動方程式や量子電磁力学、分子生物学などを含めた科学的な解説を、科学者以外の人々が理解するのは難しい。我々が物理学や天文学、生物学などにおける驚くべき複雑な科学現象を事実として認める場合、その理由ではなく、「信じる」という行為を通じて受け入れているというのが正直なところだろう。 物理学者のリチャード・ファインマンは著書「The Character of Physical Law 」で「量子力学を理解している人はいないと言っても差し支えないだろう」と書いた。この分野のを何冊も執筆した彼自身も例外ではないということだ。 実際のところ、厳密な科学的真理や数学・象徴形式が理解できるようになるまでには何年も熱心に勉強する必要がある。そうでない我々は、真理を理解してわかりやすい言葉で説明してくれる専門家に依存することになってしまう。そこに科学と科学者にとって

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