新宿から始まったこの連載。とうとう今回で目的地の高尾へとたどり着く。計算上は直線5km平均で簡単に歩けるだろうと高をくくっていたのだが、実際に歩いてみると予想以上に疲れる企画だった。都心部では路地が多くて寄り道が長くなり、郊外では駅の間隔が長くなり、気温も高くなって体力を消耗した。 まあそれでも、そこそこ歩いてこれたのは、やはりE-410と軽量のシステムのおかげである。もちろん弩級のフラッグシップ機とF2.8のズームをつけて歩き回るカメラマンもいるわけで、軽ければ良いというものではないが、今回に関しては心から「軽くて良かった」という思いが強い。もちろんヘビー級システムだったら、こんな企画はそもそも考えなかったわけだけれど。 八王子からは主に線路の北側を歩いた。八王子は都会である。人口も多いし、繁華街も多い。居酒屋やスナックの多さは、今回歩いたルートの中では一番かと思えるくらいだ。同時に歴史