これも以前はデザイン画を描いてもらっていたのだが、そうするとついつい足し算のデザインになることに気がついた。
これも以前はデザイン画を描いてもらっていたのだが、そうするとついつい足し算のデザインになることに気がついた。
京都工芸繊維大学で行われた「HCD-Netサロン」に参加。大学院生の講評会から会場を移動。 一番目の講演は、工繊大の櫛先生「観察とインタフェースデザイン」。 先生の得意とするラピッドエスノグラフィー。今書いている「情報デザインの教科書」にも載っています。 観察した事象を再構成することによりユーザの視点にチューニングする。 チューブ木村さんの好きな話。 IAMASの小林先生は「フィジカルコンピューティングとプロトタイピング」。 今をときめくGainerの開発者/ツールキットデザイナー。 今一番旬なテーマのひとつ「フィジカルコンピューティング」。 iPhoneやWiiのような過去には無かった身体的インタフェースを、プロトタイピングを繰り返すことによって開発しようという考え方。 おお、スケッチとプロトタイプの違いか〜。 曖昧にしていたな、目からうろこです。 ブラザーの永田さん。「インタフェイスと
一昨日のWeb制作会社での「デザインはどうやって学んでいるのか?」という質問に対して学内で話した事と、昨日ある学生から「私はデザインが下手だから。」と言われたのに答えた話がほぼ同じだったので、皆にも分かるように書いておきます。 ここで言う「デザイン」とは、たぶんヴィジュアル的なもののことだと思います。コンセプトの精緻化とか情報の構造化などの話ではなく、色とか形とか、センスのいい人がチャッチャッチャと出来ちゃうみたいなやつのこと。 まあ、初心者的質問には違いないのですが。それは簡単です。デザインというものには絶対値が無く相対値でしか無いことを頭に置いてください。学校でクラスの成績をつけられ慣れてるから、ついつい絶対評価だと思ってしまうのですけどね。 1ヶ月でやる課題があるとします。大抵の学生は、28日間ぐら放置して、最後の3日間ぐらいを徹夜して仕上げます。覚えがあるでしょう?ただし、これは余
専修大学の上平先生の授業が凄い! http://blog.kmhr-lab.com/ HCDのデザインプロセスをこれだけ高密度に実行している授業は未だかつて見たことが無い。 ちなみに2年前に私の「情報デザイン」の授業を見せた時は「こんなの2年生に分かるんすか?」と言ってたくせに。今じゃ専修大の方が難しいことやってます。 この調子では「こんなもん、どこが美味いんすか?」と言っていた酸辣湯も自分で作るようになったりして・・・。 現状では、かなり理想に近い「HCDプロセス・デザイン」の授業だと思います。各フェーズの手法も的確だしね。問題は、最後のユーザ評価かな。最近ラボも新設しているから侮れんな。 No.1→2|ポートレイトワークショップ:問題発見のための No.2→3|京セラ社講演とインタビュー調査の実践 No.3→4|2軸マトリックスとKJ法 No.4→5|問題発見からコンセプト立案へ No
先般告知致しました「情報デザイン教育研究会」の詳細が決まってまいりましたので、お知らせ致します。 ■研究会名:情報デザイン教育研究会 ■対象者:大学・専門学校等の情報デザインを教えている教員・研究者、企業内で社内に情報デザイン(UXやHCDも含む)の考え方を持ち込もうとしている方 等。 ■優秀な学生の同伴は可(学部生までは参加費無料) ■日時:12月12日(土)18時〜21時 ■会場:代々木研修室 ■定員:16名 ■現在までの参加予定者:教育関係6名・企業関係者5名・学生1名(11月26日現在)残席4 ■会費:貸し会議室、資料代として1人1000円 ■申し込み:まずこちらのブログかTwitterにコメントください。追ってご連絡いたします。 ■Twitterハッシュタグ: #infoedu ■内容:今回は、参加者が1名5〜10分程度の自己紹介とプレゼンテーションを行いましょう。 ・教員 情報
土曜日に行われた、コミュニケーション研究会の第2回ワークショップにオブザーバーとして参加してきた。 小雨降る中、水道橋にある専修大学神田校舎へ向かう。 ワークショップのスケジュール。参加対象者が社会人デザイナーなので、かなりタイトなスケジュールで行われる。 昨年のワークショップでも、社会人デザイナーのリテラシーの高さは学生とは別次元というのを実証済み。 テーマは「靖国神社をチャート化する」 何かと話題になるにもかかわらず訪れたことのない人も多い靖国神社。 一般の人に理解してもらうためのには、自分の主義主張は横に置き、まずは中立な立場で「見る、知る、理解する」ことが求められます。 チャートの可視化で「ほかの人に理解してもらう」ためのアプローチを考えます。 昨年同様、参加者には事前準備をしていただきます。ということで皆さんかなりしっかり準備してきて、ワークショップスタート! ワークショップの模
現在進行中のWeb科1年生のプロジェクト学習で、スポット的に手法研究として(株)コプロシステムの棚橋さんに「ペルソナ作成法」のワークショップをお願い致しました。 会場は共同研究先の企業さんのカフェ。セミナールームもあるのですが、こちらの方がいい雰囲気。 企業さんのお気遣いでマスクを配布していざスタート! 本校の学生13名と、企業サイドからデザイナーさんやマーケティングの方々14名で4チームを作っています。 約1時間は講義。 その後、ワークショップ形式でペルソナを作成します。事前にユーザのデータは読んであるので、いきなりKJ法に入ります。 ちゃんとプロッキーで太く濃い字を書いて、棚橋さんに褒められる♪ 1年生ながらカードソートは慣れたもの。 社会人の方ともしっかり議論しています。頑張れ! アサノ先生より親切に指導してくださる棚橋さん。 最後はミニプレゼン。複数ユーザのインタビューデータから属
明日の「高校Webサイト評価」の時間に、今まではチェックリスト評価をやって来た訳ですが、最終選考はタスクを使った動的評価を行う予定。 学生にそのためのペルソナを作らせていると手間がかかるので、本日朝から3時間ほどかけて私がシコシコ作りました。ユーザのデータは、以前作った高校サイトのインタビューデータや過去のものを掘り出して使用。 今回のポイントは、先日韓国で聞いた近藤さん・吉井さんの「人間の相関関係に着目したペルソナ」を取り入れたこと。人間関係(ステークホルダー)がユーザに与える影響力というのは見逃してはいけない事項ですよね。これでかなりユーザの振る舞いが明確になってきました。 もうひとつは、札幌で郷先生に習った「アクティビティシナリオ」と「インタラクションシナリオ」を書き分けたこと。 ペルソナとインタラクションシナリオが出来たら、次は作業ステップを切り分けて「認知的ウォークスルー法」で評
都内某社にて1年間通しの「プロジェクト型授業」の打ち合わせ。 なんと畳と掘り炬燵の会議室でした。 セミナールームは50〜60名ぐらいは入れそう。 月一ペースで外部講師セミナーやワークショップを、こちらのデザインセンターのデザイナーさんたちも参加する形で実施予定。 あとの作業は、学生達が学校で。 フォーラムメンバーにも講義お願いしよう。 デザインプロセスの要所々々を、各エキスパートに講義してもらうなんて贅沢だな〜。 産学共同研究じゃないと、なかなか出来ない企画ですよね。 ユーザ評価ラボも見学させていただく。モニター席の後ろに殿様席がある。大勢で評価の状態を共有するためにも、これは良い設備だ。 打ち合わせ後は、豪華なしゃぶしゃぶ。どこの組織でもUX技術者は孤独だという話で盛り上がる。 その時に「勉強した後は、必ず記憶の現像のために飲み会をしなくてはいけない。」と言ったら・・・。 「ああ、だから
最近大崎に来ることが多い。りんかい線に乗り換える駅だからか? 駅前は猛烈な勢いで再開発が進んでいます。新しく建つのはSONYの新社屋らしい。品川からこちらまで近未来都市が出現しそうです。 火曜日、新橋のアックゼロヨン表彰式からこちらに移動。ThinkPark.Towerにあるゲーム会社さんにやってきました。かなり規模の大きいところで、UXデザインセンターにデザイナーが120名いると・・・。 打ち合わせは、ゲームというよりは発想支援やWebのこと。ワークショップでもやりましょうということになりました。 写真は「WSに使ってもいいよ。」というカフェスペース。 窓からの夜景は遠く左側に東京タワーが見えます。 遊び心一杯のオフィス。ワークショップの内容は、近日中に考えて再度ミーティング予定。 10月からの後期にやれたら良いですね。
昨日の「種類と特徴」の続きです。 3)シミュレーション HCDプロセスでは「設計による解決案の作成」の段階において、製品やサービスのプロトタイピングを行い小刻みに形成的評価を行うことを推奨している。 更にアクティングアウトを加え、ユーザがその製品やサービスを使用するコンテキストを表現することで更に精度の高い評価を行うことが出来ると考えられる。 ただし、プロトタイプがしっかり出来ている場合は容易であるが、インタフェースがまだ簡単なペーパープロトタイプの場合は、人工物を担当する人間と、演技をする人間を分ける「オズの魔法使い」という手法を使うことにより評価が行い易くなる。 これにより「シミュレーション」のアクティングアウトは、「ユーザの視点」と「人工物の視点」及び「オーディエンスの視点」を持つことが出来るようになる。 このペーパープロトタイピングとの複合的な手法により、アクティングアウトというも
オープンキャンパスの振替え休日だった月曜日、夕方より竹芝のビジネス・アーキテクトの会議室で「アック04アワード」の審査委員会があり行ってきました。 そこで各審査員が自分の評価軸やWebについての考えを話し、ビデオ撮りして後日配信・配布するそうです。 評価軸は以下のとおりで、各分野の専門家が集まっていますので、こういうやり方はフェアだと思います。 ・デザイン表現 ・アイディア ・情報構造 ・技術 ・ユーザビリティ ・アクセシビリティ そこで私が話したこと。一人当たり5分ということだったが、10分ぐらい話してしまい、しかもまだ足りない。編集されてしまうのだろうな。 ・自己紹介と専門分野 ・評価軸は情報構造とユーザビリティ ・ユーザビリティ評価には「会場調査」と「長期観察」がある。会場調査は初めて触った人の使い易さは分かるが、慣れた時にどうなるかは長期観察でないと分からない。それぞれサイトの特性
最近私のブログでは珍しく「高等学校Webサイトリニューアル支援 2回目ミーティング」というエントリーでコメントが盛り上がっております。 このまま行くと炎上しそう(爆)なので、場を移してこちらで話します。 要旨はサイトは「クライアント」のためのものなのか「ユーザ」のためのものなのかということです。 先日の日本人間工学会アゴーデザイン部会の「第1回ビジョン提案型デザイン手法シンポジウム」でも言及されていましたが(上記写真)、HCDプロセスにのめりこむとユーザしか見えなくなりますが、当然クライアント側のビジネス情報というものも考慮しないと創造的な開発はできません。 たとえばWebサイトであれば、ユーザは既存のものしか想像することは出来ませんが、クライアントは新しい技術や製品を市場に出そうと考えているかもしれません。 以前「横須賀市役所のWebサイトリニューアル」でユーザのエスノグラフィックインタ
2日目はHCD-Netセミナー。 セミナー会場入り口にはポスター発表。 これは、最近ちょっと気にしているユーアイズデザインさんのUI設計体験ツール。まだ試作品しか無いそうで、早く商品化されるといいですね。 セミナー会場。前半は、リコーの早川さんと、ソシオメディアの篠原さんによる「人間中心設計による行政サイトの改善」。一昨年は横浜市、昨年は横須賀市の市役所Webサイトのペルソナ作成をしたので、納得することしきり。 続いて黒須先生と山崎先生が「内閣府電子政府ユーザビリティガイドライン」のお話。電子政府にはセキュリティとユーザビリティが重要で、今後政府に納品されるWebなどにはユーザビリティ技術者が参加していなくてはいけなくなるという。またその技術者を認定する動きもあるそうだ。本学には情報セキュリティ大学院大学があり、内閣府の委員会のメンバーになっておられる先生もいます。ユーザビリティの専門家を
今週の授業は、昨年もやった「情報の構造化」です。 今回はチーム毎に「こだわりのお菓子」「ファッションアイテム」「外食メニュー」を、出来るだけ沢山書き出します。昨年は未成年に「居酒屋メニュー」を書かせて失敗したので、ちょっと学習しました。 次に、なるべく違うものを30品目、カードに書き出す。 第1回目は「オープンソート」で、属性の同じものをラベリングして並べる。なぜそこに並べるか、理由の発話を録る。 並べた結果を記録。 第2回目は「クロードズソート」で、ラベルだけ残し、品目の書いたカードを、他のチームの人間に並べさせる。自分達がラベリングした分類を、ユーザが理解出来るかをテストする。なぜそこに並べるか、理由の発話を録る。 第2回目のクローズドソートを2回行い。第1回目のオープンソートの結果と差異を数える。30品目中13個間違えた被験者もいました。「こだわりの・・・。」というのは、思い込みが入
今週は「学生食堂」を使うユーザの行動プロセスをアクティングアウトを使って再現します。 食堂でメニューを選び、食券を買い、カウンターで受けとり、テーブルについて食べ、返却口に返すまでを、学生が演じる。それを作業ステップとして記録する。 初めてこの学生食堂を使う人を対象にしたインフォグラフを作るための調査です。 演じる学生は、自分の行動や頭に浮かんだ事柄を声に出してアナウンスする。発話思考法を併用することにより、作業ステップでの問題と、それを経験で解決している「知恵」が浮かび上がる。 教室に戻り、分析しながら図化する。 改めて思うが、我々の生きている環境とは、様々なエラーやトラブルを経験的な知恵でねじ伏せて暮らしているということだ。 人がやっているのを見て学習していることは沢山ある。たとえば、カレーを受け取った後に、別の場所でスプーンと紙ナプキンを取るということは、初めて食堂を利用した時に他の
津田沼の千葉工業大学にて「第3回情報デザインフォーラム」を開催。 今回はものすごく盛況で、参加者は約100名。席が足らず、キャンセル待ちをしていただいてしまうほどでした。 基調講演は、増井俊之氏(元アップルコンピューター)。ソニー時代は、今皆が使っている携帯電話の「予測/例示インタフェース」を作り。アップルコンピューターでは、iPhoneの日本語変換を開発した、インタフェース界のイチローのような方です。 基調講演後、フォーラムメンバーが交代で「インタフェースの未来」と「増井さんへの質問」を行う。私が話した内容は「過渡期としてのインタフェースとマニュアルの共存」みたいなこと。結構あがりました。w 増井さんも、メンバー6名も、きっちり尺を守り、予定どうりの時間でぴったり終了。流石プロ! 講演の後は、別室で懇親会とポスターセッション。ポスターは千葉工大、多摩美と本校の学生達。こういう形式で行うと
年明け1回目の授業は、暮れに撮って来たフォトカードを使った「ポジショニングマップ」作り。 暮れの授業で大体考えてあったので、授業の前半は作業です。おお、ちゃんと並べ方を写真で残しておいたグループもありますね。 「H20年に流行ったもの」のマップが出来たら、そこから「H21年に流行るもの」を導き出します。 そうそう壁に貼って作業しよう。 以前から「壁に貼った方が議論が活発になる。」と言ってきましたが、だいぶ定着してきました。 富士ゼロックス株式会社 ヒューマンインターフェイスデザイン開発部 ワーク観察とプロトタイピングを通じたドキュメントワーク環境のデザイン 例えば、数種類のスケッチを比較評価するシーンでは、実際のワーク再現ではスケッチが描かれたドキュメントをテーブル上に並べていたが、スキットを通じて、壁面にドキュメントを掲示するのが自然で効果的な作法であるという議論が導かれた。 この過程で
本日で7回目。先週の「アクティングアウト」で明瞭になった問題点を考え直す。 それにあたって、浅野が「インタフェース」、ドコモ野秋が「携帯電話の機能」について講義。 携帯を考える場合、外してはならないものに「携帯性」「通信機能」「ネット上のデータベース」「パソコンでは出来ないこと」「カメラ機能」「GPS」などがある。 続いて、千葉工業大学山崎研究室の4年生深井くんが来てくれて「母子健康手帳の電子化」というプレゼンをしてくれた。 先週の「WCMF」で素晴らしい発表をしていたのを、野秋くんがスカウトしてきたのである。 先ほど挙げた携帯電話を考える場合に外してはならないものはほぼ全て網羅されている。 しかも、パソコンを使ったブログは「記憶」で書くのに対して携帯は「リアルタイムに書ける」というのが素晴らしい。 HCDプロセスを簡略化した図。師匠の山崎先生の図と比べてみよう。 学生に分かり易く話してく
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