ドコモの販売戦略で、ソニーとサムスン以外のメーカーは、夏商戦の販売台数が軒並み数万台にとどまっている模様だ。 影響は下位メーカーほど深刻で、業界8位のNECは、6月に発売した夏モデルが1万台余りしか売れていないという。2013年度の販売計画は全体で300万台だが、早くも目標達成が危ぶまれている。このため、携帯電話子会社の従業員数を9月末までに半減させるとともに、中国のパソコン最大手レノボ・グループとの間で新会社設立に向けた交渉を急いでいる。 業界7位のパナソニックは今冬以降、ドコモ向けにはスマートフォンの新製品を供給せず、国内携帯事業を大幅縮小する方向で検討に入った。 国内メーカーで唯一「勝ち組」のソニーも、楽観はできない。ドコモは、「iPhone(アイフォーン)」の取り扱いに向け米アップルと交渉を継続しており、「アイフォーンを導入すれば、ソニーも相当数食われる」(アナリスト)との見方が根