タイトルを見て「SIザウルスって何なんだ」と思った人はおそらく、このコラム「極言暴論」を初めてか、数回読んだだけだろうと推測する。毎回読んでいる読者なら「あれのことね」とすぐにピンと来るはずだ。あれとは当然、SIerのことだ。もちろん「ITベンダー」もSIerのこと。つまり重複見出しであるが、今回のポイントは「巨大化し無能になる」である。 ご存知の通り、私は「SIerの余命は5年」説を唱えている(関連記事:SIerの余命は5年、オオカミは本当にやって来る)。IT業界の中にも同様の主張をする識者がいるが、そうした主張はどちらかと言うと“願望”。「多重下請け構造に依拠した人月商売は無くなってほしい」との思いが生む主張だ。私もその願望を共有するが、私の余命5年説は客観的な予測に基づくものだ。 で、今回の記事だが、同じ事を書こうというわけではない。実は、SIerは巨大化しすぎた。いわゆる“3000