その日、都内で働くSさん(26)はいつものように携帯から友人にメールを打っていた。 絵文字をちりばめた、親しげな雰囲気のメールだったが、なかなか返事がこない。数時間が経過し、何気なく携帯の過去メールを見返していたSさんはそこで、重大な間違いに気が付く。「――その瞬間、顔から血の気が引くのを感じました」 Sさんが間違えて送った先は、自身のブログのアドレス。そう、携帯メールの文章はモブログの「投稿」として扱われ、PCサイト上で世界に向けて公開されていたのだ。「携帯メールの内容自体は大したものではありませんでしたが、プライベートな内容を公的な場所に公開してしまったという点が問題。文中に携帯番号などの個人情報が含まれていなかったのが、不幸中の幸いでしたが……」 Sさんは即刻文面を削除した上で、送信相手にも事情を説明して謝ったのだという。 もっとも、Sさんの場合はまだいいほうだ。Sさんのブログを閲覧