萱野稔人・神里達博『没落する文明』をお送りいただきました。萱野さんとは、一度『POSSE』のブラック企業論でご一緒させていただいただけなのに、こうしていつも御本をお送りいただき、感謝に堪えません。 http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0630-b/index.html さて、今回の対談相手の神里さんは、科学史・科学論の方で、議論は 災害・テクノロジー・エネルギーと政治・経済との相互関係を人類史的に俯瞰! 文明の限界を見すえた文明論 になっています。 私がフォローしきれる範囲を超えておりますので、ここでは私の理解できる狭い範囲でのみ、頭に留めておくべき発言をいくつか引用しておきます。まず萱野さんの 3/11以降にこの社会で生じたのは、危機を乗り越えるために人々が統治権力のもとで結束するのではなく、逆に統治権力の足を引っ張るということでした。もちろん時の菅政