栃木県佐野市植上町の民間企業「里山エネルギー」が開発した調理器具が、アフリカ・マダガスカルでの森林破壊を食い止める活動に一役買っている。 おがくずなどの廃材を活用した燃料を利用するもので、国際協力機構(JICA)の委託を受けて普及を推進、現地の人たちからも好評だ。 普及を進めているのは、ブリキ製の調理用ストーブ「ハイブリッド・ロケット・クッキングストーブ(RCS)」。上岡裕代表(51)によると、燃焼効率を高めるなどの工夫を施し、まきのほかに、おがくずやもみ殻などの廃材を固めて作った燃料を使っても比較的長時間、高い調理温度を維持できるのが特徴だ。このため、従来品に比べ、まきの使用量を半分程度まで削減できるという。 国内では未発売だが、同社は昨年2月から、JICAの委託を受け、森林破壊が進むマダガスカルでの普及活動を行っている。RCSの価格は日本円に換算すると3000円程度で、現地の人たちから