富士通の山本正己新社長が7月9日に自らの経営方針を発表した。業績回復の見込みが消極的だったことについて、僕の考えを記す。 7月9日、富士通は山本正己新社長が自らの経営方針を発表した。僕の感想だが、基本的に野副州旦前社長が示した内容とドラスティックな違いはなかった。もっと正確に言うなら、彼よりはるかに消極的な目標を示したにすぎない。 日立製作所などライバル各社がもう少し踏み込んで業績回復の見込みを明らかにしているのと比べると、明らかに慎重だ。なぜ富士通の山本社長がこのような慎重な見通しを示したのか僕の考えを記す。 グローバル化 売り上げの見通しを2010年度で4兆8000億円と山本社長は予測した。09年度の売り上げが約4兆6800億円だったので、成長率はわずか2.5%の増加にとどまっている。ちなみに、日本政府による日本経済の成長見通しが名目3%なのでそれを下回っている。 同社の場合、海外にお
![夢をかたちに](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c251b90387511faa11d3d66cf3b42029984214ec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_executive.gif)