多くの人が直面する壁…人間関係の壁。 ベンチャー企業経営者・秋山咲恵は、4年前、社員との関係がこじれ、会社を辞めたいとまで思い詰めた。当時、売り上げが急激に伸び、仕事が錯綜(さくそう)。秋山もここが勝負と、社員に対して高いハードルを掲げ、ハッパをかけた。しかし、社員たちに疲弊の色が濃くなっていく。秋山の指示に対して、「そんなのやれるわけないだろう」とつぶやく社員たち。「社長が口を出しすぎる」「理想論ばかりでついていけない」次第に、秋山への陰口が増えていった。秋山は、何もかもが嫌になって、会社を飛び出し、富士山へ。ふもとの観覧車に乗っているうち、スーツを着て一人で観覧車に乗っている自分がなんだかおかしく思えてきた。社員とじっくり話そうと、合宿を開くことに。はじめ、表情の硬かった社員たちも、秋山がかつての苦労話など、本当の自分をさらけ出すうちに、自らの本音も話すようになっていった。ひざ詰めの