「バブル」という言葉を耳にすると、平成初期の日本の不動産バブルや、リーマンショックをもたらしたアメリカのサブプライムローンバブルを思い浮かべがちです。しかし、この連載でも紹介してきた通り、バブルは現代に限ったものではありません。 オランダのチューリップ・マニア、イギリスの南海泡沫事件、フランスのミシシッピ会社事件――。どうやら貨幣経済がある程度まで発達した社会では、人々は投機的な目的で物品を取引するようになってしまうようです。バブルは人間の本性の一つなのかもしれません。 そして、もちろん、日本も例外ではありません。 ウサギバブルの到来 日本史の中で特筆すべきは、明治初期のウサギバブルでしょう。西洋産のうさぎ飼育が大流行し、美しい毛並みを持つ個体が高値で取引されたのです。 私たちが「うさぎ」と聞いて思い浮かべるウサギ亜科の動物は、大きくノウサギ類とアナウサギ類に大別されます。このうち、日本に

