その結果、接種率が激減し、無料接種の対象であることさえ知らなかった女子が接種のチャンスを逃して、ワクチンで子宮頸がんを防げない状態になっている。定期接種の期間を過ぎたら、3回で5万円前後かかる費用の大きさも負担だ。 これを救済しようと、青森県平川市が全国に先駆け、市独自に接種の機会を逃した女子に再チャンスを与える「キャッチアップ制度」を創設したことがわかった。 そこには、元々このワクチンに抵抗感を抱いていた市議の学び直しと、熱心な働きかけがあった。 17歳から19歳の再チャンスを助成青森県平川市が独自に導入したキャッチアップ接種制度はこうだ。 平川市に住所がある17歳から19歳の女性(2002年4月2日〜2005年4月1日生まれ)に対し、2021年1月1日から2022年3月31日までHPVワクチンを接種した場合、平川市が1回につき上限1万6753円 (税込み)を助成する。 接種した人は医療