引き続き、アラン『幸福論』の読み比べです。今回は解説や訳者あとがきについてです。 まず岩波文庫は非常にあっさりとした「幸福論」の解説とアランの略歴を載せています。これではやや物足りなく感じるほどです。純粋に本文を読んで読者それぞれが何かしら感じてくれればよい、という意図もあるのでしょうか? また、「幸福論」の翻訳が何種類も出ている以上、アランについては他書に任せた、という気持ちもあるのではないかと思われます。 角川ソフィア文庫は、「幸福論」についての概論も含め、ある程度まとまったアランの略歴が載っています。人としての生き方や人間関係の作り方、そういった視点から「幸福論」を解説しています。 集英社文庫もオーソドックスな略歴が載っていますが、角川文庫よりはやや分量が多く、そのぶん詳しくなっています。アランに関する解説もあり、清水徹氏の「鑑賞」はアラン自身のものの考え方を解くような内容です。 白
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