2023年6月1日のブックマーク (1件)

  • 将棋界を騒然とさせた羽生善治「3連続上座奪取事件」を回顧

    1000年以上の伝統を誇る将棋界には、様々なしきたりがある。対局の際、どちらが上座に着くかといった席次もその一つ。しかし1994年、将棋界の暗黙の掟をそしらぬ顔で破った男が現れた。それが不世出の天才棋士、羽生善治四冠である。当時、「将棋世界」編集長だった作家・大崎善生氏が“事件”を振り返る。 * * * 将棋は勝負事なのであるが、と同時に伝統文化の一面も持つ。そういう意味もあって将棋にはゲームとしてのルール以外に、様々なマナーがある。作法というべきなのかもしれない。 対局者には上位者と下位者があって、上位者が床の間を背にして上座に座り、駒箱を開け、玉(ぎょく)と王のうちの王の駒を取る。記録係は上位者の歩を5枚とって宙に投げ振り駒をする。今は、上は竜王と名人からはじまって、すべての棋士に序列がつけられている。 しかし、そこは人間と人間のこと。朝、日将棋連盟の対局室を覗くと「どうぞ、どうぞ」

    将棋界を騒然とさせた羽生善治「3連続上座奪取事件」を回顧
    sueme
    sueme 2023/06/01