最近の都心のコンビニは国際色豊かで、従業員もお客さんも多国籍だ。いっぽう田舎のコンビニにも独特の景観があり、茶髪や金髪のお姉さんが働き、地元の高齢者が足しげく通っていたりして、これはこれで趣がある。 私の通勤圏にあるFというコンビニ*1は、そういう趣の非常に強い良いコンビニだ。 そのコンビニは過疎化の進んでいる小集落と新興住宅地の中間ぐらいの場所に建っていて、国道にも面していた。国道沿いだから私のような通勤客が立ち寄ることもあるし、もちろん地元の高齢者の姿もよく見かける。 で、地元の高齢者の何人かが、どうやらコンビニを日用雑貨店として使っているように見受けられるのだった。 たとえば典型的なばあさんの場合、彼女はいつもカゴいっぱいに買い物をする。生鮮食料・助六弁当・漬物・乾電池・煎餅・チョコレート・アルコール・タバコ――要は、日用雑貨のあらゆるものをコンビニで買っているのがみてとれる。客単価