若年層にしか聞こえない高周波の不快音(モスキート音)を流す装置を、東京・足立区が21日、区内の公園1か所に設置した。 若者の深夜のたむろ防止が目的で、毎晩、午後11時から午前4時まで音を流す。自治体では初の試みで、来年3月まで続けて効果を検証する。 設置場所は、昨年度に十数件の施設破壊の被害があった区立北鹿浜公園のトイレ付近。装置は英国製で、17・6キロ・ヘルツの高周波音を3分置きに発する。若者には40メートル離れても耳障りに聞こえるが、おおむね30歳以上になると聴力の衰えにより聞こえなくなるという。 午後に行われた作動実験では、装置のそばを通った会社員男性(21)が「嫌な音がキンキンと頭に響く」と顔をしかめた。一方、下校中の女子中学生(12)は「友達とおしゃべりしていれば、それほどでもないかも」と話していた。