国の特別天然記念物のトキについて環境省は、野生復帰の取り組みが進み、自然の中で生息数が順調に増えているとして、レッドリストのランクを「野生絶滅」から1つ低い「絶滅危惧種」に変更することになりました。 これを受けて、絶滅のおそれがある野生生物をまとめた環境省のレッドリストで、本来の自然の生息地では絶滅し、飼育下でのみ存続している「野生絶滅」に分類されています。 その後、新潟県佐渡市では中国から譲り受けたトキで人工繁殖が行われ、平成20年から自然に放す取り組みが進められてきました。 そして平成24年に、自然に放されたトキのつがいからひなが誕生したことなどから、環境省は専門家の意見を聞いて、レッドリストのランクの見直しを検討してきました。 その結果、繁殖が可能なトキが自然の中で順調に増え1羽以上生息している状態が続いているとして、絶滅の危険度が1ランク低い「絶滅危惧IA類」に変更することになりま